XC Flight

2012年4月2日 月曜日
晴れ ブルー時々パフ

移動性の高気圧が東北地方を横断しつつある。
言うなれば、足尾での絶好のクロカンコンディション。
風の予報も白河までは南が吹き抜けている。
朝早くの北風を南風が押し戻す。
これに乗ってどこまでいけるかが勝負どころ。
予報では夕方まで白河辺りまでは北風。
もし、白河までいければ、
ここのコンバージェンスが最後のサーマルになり、
ファイナルグライドに入る。
上手く行けば以前、100km overしたときと同じパターンだ。
最後に福島空港の管制圏を地図で確認。
頭の中でのシュミレーションは完了。

しかし、多くの場合、そうは問屋が卸してはくれないのだ。
まぁ、そう気負わずベストを尽くすのみ・・・。

月曜日という事も有り、コンディションの割には、
先週の木曜日ほどフライヤーたちは多くない!?

NASAバスで山に上がり、NASA TOPからTOしたのは、
竹@aircrossと、何故か平日に登場のめさん、そして私。
先にTOした二人は、ボチボチ南風が吹き出しているものの、
それほど強くないらしく、メインTOの南東斜面に回りこみ、
難なくソアリング開始しているようだ。

その後ゆっくり準備し、12時少し前私もTO。
少々風が強くなったような気がしたので、
私はサル壁へ張り付きソアリング開始。

既に多くのパイロット達が、
燕を離脱しクロカンに出る事を宣言する声が無線機から聞こえる。

ここで、焦ってはいけない。
無線から聞こえる離脱高度は1800m!
そんなに上がっているのか!?
それを目標にソアリングを続ける。

加波山東側で1670m。ここまで上げれば十分!?
クロカンスタート!
国道50号手前のゴルフ場でサーマルをゲットし、
そのまま高峰へ。


今日も高峯目指してクロカンスタート

良いのか?ここで上げなおさなくても??と思いながら
高峯を1400mでそのまま通過。
今日も雨巻山のある西の尾根沿いを北上。
どんどん低くなってゆく・・・。
やっぱり高峯で上げなければいけなかったか!?
しかし、その先でサーマルゲット!高度1660mまで回復。


烏山手前から男コース方向。
高圧線は福島第一原発に繋がっているのだろうか?

その後は強いサーマルもなければ、
強いシンクもなく、ちょっと不思議な感じ。
茂木を通過しドッグレッグ西側で高度1795m。


今日のドッグレッグ

烏山手前で、先行していた、めさんやN里さんに追いつく。
その上はラムエッティ○川さんかなぁ・・・。
そのガーグルの下にもぐりこむのものの、
全く上がる気配がない。
風下から探ったので、サーマルに当たらないはずはないのだけれど???

諦めて、東の山へ戻る。
しかし、その高度を使い烏山では550mまで下がってしまった。
それから馬頭手前までは低空飛行。
いつ下りてもおかしくない状況。


ひたすら北上

しかし、馬頭手前の尾根が切れたところは、サーマルポイントだ。
来い、サーマル!
案の定サーマルゲット。
高度回復、まだもう少し行けそうな感に・・・。


写真左はN里さん、OZONE MANTRA M3


地図をクリックで拡大します

馬頭で高度1200mまで回復したものの、ここでサーマルをロストorz...。
そのままトランジット開始。

さて、いよいよ箒川の支流を通過。勝負どころの高圧線の場所。
1本目は何とか越えられたのだけれど、2本目は今の高度では無理。
という事は今日は高圧線の中にLDかぁ・・・。

しかし、恐る恐る2本目の高圧線に近づくとサーマルゲット!
何故かいつも高圧線の上は上がるのだ!?

このサーマルで高度1545mまで回復。
その後サーマルを2つ乗り継ぎ、3月16日にLDした伊王野上空で高度1700m。
これで、前々回LDした場所がグライドパスの中に入った。
・・・ということは、そこは越えられる。

そのままグライドすると、前方に竹@aircrossを発見。
やっと追いついた!

前方に 竹@aircrossを発見 やっと追いついた

その後はサーマルを2つ乗り継ぎ白河の手前で1780m。
予報通り、白河上空は南風と北風のコンバージェンスが形成されていて、
それを証明するかのような積雲が東西にポカポカと浮いていた。

白河の街並右の湖が南湖公園 ファイナルグライド!竹@aircrossと共に

稼いだ高度を使い白河を越える。
しばらくすると明らかに対地速度が落ちる。
ハーフアクセルで対地速度60km/h以上出ていたのに、あっという間に20km/h台に・・・。
竹@aircrossと共にファイナルグライドに入る。

そのまま高度を使い切り、15:43東北道矢吹インター西側、福島県白河市大信上新城辺りに無事LD。

田んぼにLD

グライダーをたたんでいると、お孫さんを連れて様子を見に来てくれた叔父さん。
サングラスを外してご挨拶。
時にサングラスは印象を悪くしてしまうし、まして私は空から降りてきた怪しい人物。
極力印象を悪くしたくないので、サングラスを取るくらいの労は惜しまない事にしている。

なんと、最寄の駅まで乗せて行ってくれると言う・・・。
1人なら速攻でお願いするところだけれど、そばに竹も降りているし、
まだ全くパッキング出来ていないので、待ってもらうのも気が引ける。

そばに友人が降りている事を説明し丁重にお断りした。
まぁ、竹と合流した後ヒッチハイクすれば良いか・・・!?

パッキング中また別の車が1台止まってくれた。再び慌ててガングラスを外し、ご挨拶。
近所に住む若い奥様が、小さな子供を車に乗せてかけつけてくれた。
なんと自宅からパラグライダーが降りて来るのを見ていたとの事。
やはり帰りを心配してくれたのだが、同じ理由でこちらも丁重にお断り。
すると、よかったら飲んでくださいと言って、缶入りのお茶を2本差し入れてくれた。
本当にありがたい。

しばらくすると、竹から電話がり、
なんと最初にお孫さん連れて様子を見に来てくれた方が、
竹のところにも行き、我々二人を最寄の矢吹駅まで行ってくれると言う。
本当にありがたい。

パッキングを済ませ、急いで県道沿いまで出て待機。
ご厚意に甘えさせていただきました。
最後は「また来て下さいね。」って言っていただき、笑顔でお別れ。
被害はたいした事がなかったというが、皆さん被災者なのに本当に親切にしてくれる。

JR矢吹駅 竹は近くに下りたらしいY田さんに電話連絡

矢吹から在来線で新白河駅まで行きそこからは新幹線。
平日のこの時間帯は、自由席もガラガラ。





 左上:パラザックと共に新幹線と記念写真。
     ちなみに私は『撮り鉄』ではありません。

 右上:新幹線に乗り、ホッと一息。
     ビールと言いたいところですが、
     まだ運転があるので我慢。
     LDでいただいたお茶で乾杯!?

 左下:矢吹から羽黒まで¥2520
     新白河から小山までの特急券は¥2520
     締めて¥5040也

同じ新幹線に乗っていたN里さんと小山で合流。
ここからは、水戸線で羽黒駅まで約50分。

水戸線小山駅にて、N里さん&竹

羽黒駅では、仕事を終えたSue-san@TeamGが迎えに来てくれていました。
本当に有難う!!

全くもって楽しい1日でした。



当日の風はこんな感じ。

11時 12時 13時
14時 15時 16時

フライトの詳細はこちらから
HogMap : Flight No,12309



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