8月8日またまた晴れ!

朝5時にChill Out Camp第一陣が、インターラーケンを後にした。
曽我部さんと、Reneは空港までお見送り。

いつものように9時Chill Out Baseに行くと、Kariがにこやかに迎ええくれた。
ジェームスと言うオージーがいて、今日は3人で飛ぶようだ。
回収ドライバーも居ない。Chill Out号もない。
今日は近くの山で平和なフライトなのだろうと思っていた。

ところが、ブリーフィングボードを見て驚いた。シルトホルンと書いてあるではないか。
昨日、Kariが明日はBIG TASKだと言っていた。冗談かと思っていた。
しかもフィルストを回って帰ってくるというTASKだ。
無理、無理、絶対無理だと思った。

メチャメチャ不安だったので、こっそりカリーに自分の携帯電話の番号を教えておいた。
しかし雲底は高く気温減率もよくサーマルも活発なようだ。
サーマルが強いので、きっちりピッチをコントロールするように注意が出る。
慌ててホテルに帰り、Gパンに履き替え、フリースを引っぱり出した。

前回のような緊張は、もうしたくないと思っていたので、ちょっと憂鬱になってきた。
しかし、ゴンドラは淡々と我々を2970mへ運び上げる。

上がってきたゴンドラ 積雲の発達を待つ Kariは後ろでランチ

短時間に急激に高度を上げると、相当体に負担がかかるそうだ。
血中濃度が上がるので、水を多く飲むようにと、昨日からKariに言われていた。
前回より確かに気温が低い。
アルプスの方向から少しずつ雲が湧いてきた。
もう少し発達するまで待つと言う。
TOへ移動しゆっくり準備を整える。

やはり今日も自分が一番手にTO。指示され通りの場所へ移動し、サーマルを探す。
難なくゲットするも、途中でロストしてしまった。

その間に後からTOして来た二人に抜かれてしまった。2人は雲底につけ移動開始。
しまった遅れをとってしまった。しかし、焦ってはいけない。
弱いながらも上昇は続いている。

時間はかかったものの、何とか雲底に到着なんと4300mに達した。
ウッヒヨー!!
日本では勿論、オーストラリアのマニラでもこんなに上がった事は無い!

シルトホルンTO上空 サーマルTOPは4300m
レンズが割れているのはご愛嬌
AUで割ってしまったもの

興奮した。感覚的には目の前のユングフラウがレベルだ。
高度さ3000m以上の谷を見下ろし、アクセルを踏む。
先行した二人を追うものの、姿を確認する事は出来ない。

左からアイガー・メンヒ・ユングフラウ ベルナオーバーランド三山

ユングフラウから流れ出る氷河を下に見ながら(わざと氷河の上を)飛んでみた。
ここでKariから無線。OK Toshi!
よくここまで来たと言わんばかりに、私の事を確認したとの事。
どうやら上を飛んでいるようだ。こちらからは確認できない。

アイガーノースフェイス 氷河は年々少なくなっているらしい

メンヒ、アイガーノースフェイスを通過した。
Grindelwaidへ突っ込むには高度が少々足りない。Mannlichenという緑色の山の南側に取り付く。
ここも前もって教わっていたサーマルポイントだ。
ここも上手く雲が発達している。何とか高度を取り戻した。

ここで、Kariから無線が入る。
そのままGrindelwaidへ突っ込め!雲が発達しているよ!
I will try !と答え、そこからは、再びアクセルオン。
これも以前カリーから教わったSpeed to Flyだ。

発達している積雲 Grindelwaid上空 スパイラルを入れ同高度に降りてくるKari

後方にカリー確認。スパイラルし同じ高度まで降りてきた。
後ろから来る。Kariが来る。どこまでやれるか?
アクセルを踏む足に力が入る。
しかし、あっさり低い高度でパスされてしまった。
速い!やはり速い。

Grindelwaldを通過する頃 高度ロスをするも構わずアクセルを踏むKariに
ブチ抜かれる

尾根についたのは当然カリーのほうが先。しかしカリーは低い。
よし今度は、上げ勝負だ!幸いにもカリーは少々もたついている感がある。
発達中の積雲の下に潜り込む。こっちは4〜5m/sで上がっている。
集中・集中。雲底到達。よし勝ったか!?

フィルスト上のレストラン サーマルを上げきりシーニゲプラッテへ

Kariは何処だ?下を見るとKariが居ない??
見渡すと、はるか遠くに発見。もうトランジット開始していた。
やはり勝てなかった。
一瞬喜んだ自分が滑稽だった。冷静に考えると、当たり前の事だ。

シーニゲプラッテ通過

インターラーケン到着

そのまま1グライドでシーニゲプラッテを通過。後はインターラーケンに降ろすだけ。
シーニゲプラッテ通過とともにカリーから、Taskをクリアーし、おめでとうと無線が入る。
メチャ嬉しかった。

カリーは左前方を高い高度で飛んでいる。
これからシルトホルンまで戻り車を回収してくるとの事。
黄色いオメガを駆り、広いスイスの空を縦横無尽に飛ぶカリーはやはり眩しい。
かっこ良すぎる、恋してしまいそうだヤバイ。

ハーダーのレストラン

 降りて、しばらくすると車でカリーが帰ってきた。
 Taskがこなせた事を
 自分の事のように喜んでくれる。

 その後Chill Out Baseへ帰りブリーフィング。
 なぜファーストサーマルに乗り遅れたのか、
 詳しく教えてもらった。
 そして対処法も。
 簡単な事なのだが、なかなかそれが出来ない。
 しかしそれがParaの面白い所だったりする。
 Kariには、上げ負けしたものの、
 フィルスト上空でのソワリングは、
 良かったと誉められた。

インターラーケンに無事到着

 
人間いくつになっても 
誉められるのは嬉しいものだ。

来年 XC Campを開催する、
フランスからスイスを渡り 
ドイツへ抜けて行くのだと言う。
これに参加しないかと言われた時は、
本当に嬉しかった。
何かに合格したような、
そんな気分だった。

夜は、フォークロアな 
ミュージックフェスティバルを見に行った。
日本なら民謡大会ってなところか!? 

  フォークロアなミュージックフェスティバル

 

   


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