■鳥のように
■春の気配
■Advance開発チームの進化
■ショートトレラン
■飛び初め
■一陽来復
■Merry Christmas !!
■その名はEnZo
■Bird Strike
■Antoine Montant逝く


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 鳥のように 追記有

「鳥のように大空を飛んでみたい!」
そう思って、スカイスポーツを始める人も少なくないと思います。

また、ソアリングをしようと、サーマルを探していると、
優雅に空を飛ぶ鳥たちに、その場所を教えてもらえる時があります。

パラグライダーという翼を得てさえ尚も鳥たちは我々の憧れだったりします。
きっとこの人たちも鳥への憧れを持ったに違いありません。

ではどうぞ!!



なんだか、動画を見ていてもピンときません。
本当に地上から、はばたいてゲインできるのでしょうか???

翼面積は、こんなものかと思いますが、
TOした後の足の動きも不自然だし、
ハングと異なり翼と人間の距離が無く、
ピッチやロールのコントロールをどのように行っているのか理解しかねます。

どうも怪しい気がします!?
私が穿った見方をしているだけなのでしょうか??

詳しくはこちらから

 

追記

やはり、この動画の注目度は高く、
twitterやふfacebookでも流れていましたが、
予測どおり、フェイクだったようです。

詳しくはこちらから

どう見ても違和感あったものなぁ・・・。
という事で、騙された感は全くありませんでしたが・・・。

これほどの注目度を考えると、
やはり皆空を飛んでみたい欲望があるのではないでしょうか!?

空への憧れをお持ちの皆さん、
パラグライダーやハンググライダーは、はばたかなくても飛べますよ〜!!

 

2012.03.21
2012.03.23

 

 春の気配

気象庁によると、関東地方では今年『春一番』が観測されなかったそうだ。
春一番が吹かなかったのは2000年以降12年ぶりとのこと。

そもそも春一番とは・・・。
立春から春分までの間で、
低気圧が日本海で発達し、
初めて南寄りの強風(8m/s以上)が吹き、
前日よりも気温が上昇する現象と、
定義されているらしい。

今年の場合は、2月4日の立春から3月20日の春分までの間で、
低気圧が日本海を何度も通過したにもかかわらず、
移住の条件を満たす南風が関東地方で観測されなかったとの事。

しかし、23日金曜日には、春一番に間に合わなかった南風が吹く可能性があるという。
十分警戒が必要だ。


そんな中、本日高知で桜(ソメイヨシノ)の開花が発表された。
高知の開花は、平年より1日早いそうだ。

いよいよ春の気配がしてきた!

 

2012.03.21

 

 Advance開発チームの進化

ADVANCEは、その開発チームを再構築するとの事。
今春、Bruce Goldsmithが新しいプロジェクトのために春にADVANCEを去ることになるという。
新しいプロジェクトとは何だろう?彼の経歴から見て新しいブランドを立ち上げるのだろうか?
日本においても彼のファンは多く、今後の動向が楽しみだ。
昨年の中旬、新進デザイナーPatrick Bieriの参加によりハーネスの開発チームが事業拡大をおこないった。
これを受け、ゆくゆくはMarcel Lamprechtはハーネスの仕事と平行して、
パラグライダーの開発を手伝う事が出来るという。
独自の解析ソフトを使用するADVANCEのポリシーは、現在のALPHA 5、SIGMA 8、IMPRESS 3の成果をあげた。
なので、これからWill Andersonは、ソフト開発の分野でチーフデザイナーのThomas Ripplingerをサポートするという。
ちなみに彼は、アメリカ生まれで、航空エンジニアの資格を持つ。
詳しくはこちらから。


以前、競技の分野で常勝を続けていたADVANCEというメーカー、
近年のPWCを見る限り、
昨今のトレンドとなる2ライナーグライダーの危険性を危惧してなのか、
結局ADVANCEの2ライナーは、プロト機の域を脱する事は出来なかったように見える。
今回の開発チーム再編に伴い、トレンドとなっている2ライナー並の性能を有するグライダーの開発が可能になるのか、
はたまた、全く異なるトレンドのグライダーを開発するのか、こちらも今後が楽しみだ。
 

2012.02.03

 

 ショートトレラン

昨日今日は相変わらず、風が強く、ハングでさえフライト出来ない。
この時期仕方ない事なのだろうけれど・・・。

昼前、Sue-sanTeam G へ連絡したところ、トレッキングでもする?
という事だったので、そのつもりで、
NASAへ。
爆風なので、当然フライトできる状態ではない。

Sue-sanTeam G は既にX-Tsukubaへエントリーしている。
トレーニングの一環なのだろう・・・
!?

ストレッチを施し、身支度を整え、13:17 NASA Shopを出発。
Sue-sanとシロと共に、パラグライダーランディングを抜け、山道に入る。
途中で先頭を交代し山道を登ってゆく。

今日は明らかに飛べないので、グライダーは背負わず、
昨年新調したハイドレーションのみを背負っている。

山道は、落ち葉でフカフカ、かなり歩きにくい。
というか、ズルズルと滑り、悪戦苦闘。
おまけに今日履いているのは、ソールの磨り減ったランニングシューズなのだ。

14:00 NASAメインTO到着。
昇り難い山道も空身だとかなり昇り易い。
(いままで空身で登ったことが無かった・・・。)
リーサイド側になるので、それほど風は強くない。

そのまま、パラ駐へ。
ここからは、それまで昇ってきた斜面より緩やかなので、意外と楽チン。
風が悪く、担ぎ上げなければならないときは、かなり厳しい道のりなのだけれど・・・。

NASAバスの通るバス道まで上がると14:15。
ここからはアスファルト舗装道。
トレッキングポールをたたみ、ハイドレーションに留めようかと思ったけれど、
少々めんどくさくなり、手に持ったままランニング開始。

所によっては日が当たらず、雪が積もったまま。
そしてタイヤの轍はガチガチに凍っている。
この道は尾根沿いを走っている為、風の強さはハンパ無い。
そしてその音が例えようの無いほど恐ろしい。
山鳴りというより、山が怒っている感じ
!?

14:30 きのこ山通過。
当然真壁側の風は、とんでもなく強く、
Coo西TOから見た風景はガストで霞んでいた。

14:00 NASA メインTO
リーサイド側なのでそれほど風は強くない
南側はまだ雪が残る
パラ駐からきのこ山へ向かう途中
日陰の場所はまだまだ雪が残っている

全長約12.2km 後半の下りは,、かなり長い・・・。
Coo西TO
真壁側はかなりガスティー、霞んでみえる
昨年末購入したハイドレーションを
試しに使ってみる

上曽峠までは、基本下り道。
というか、もう少しアップダウンがあるのかと思っていたら、やはり基本下りなのだ。
上曽峠に出たのが
14:43。

ここからはさらに下って行く。
平均
11km/h位!?下りは心肺が比較的楽なので、もう少しスピードアップできそうなのだけれど、
膝が壊れそうで、それ以上のスピードアップは出来ず・・・。

山を下りきりCooShop前を通過したのが15:04。
その
後は15:10にNASA Shop前へ到着。
全行程
12.2km 1時間53分のコースでした。

こんな長い下り坂を走ったのも初めてだったし、
明日はきっと大腿四頭筋、筋肉痛だなぁ・・・。

新しいハイドレーションは他のメーカーのハイドレーションより、
少々
タイトに(窮屈に)感じるけれど、走っていても全く揺れないし、
全くランニングの邪魔をしないハイドレーションだという事が良くわかった。良い感じだ
!!

 

2012.02.02

 

 飛び初め


3連休の最終日の9日、ホームエリアのNASAで飛び初めして来ました。
遅めのお昼過ぎにTO。サクッと飛びサクッと降りてしまったけれど、
今年も気持ちよくソアリングし、飛び初めすることが出来ました。

この日は、コンディションも良く、4機ほどのパラグライダーが八郷盆地を1周してきようです。
その1機がこのヨシキ選手のEnZo。

本人の感触では、R10.2とほぼ互角の性能だそうです。

現在出荷されているのは30機程度、日本には未だこの1機しかないらしいOZONE EnZo

大きなお弁当箱C-PILOT PRO
国内ではまだあまり見かけないけれど、PWCでは既にポピュラーになっているとのこと。

一番気になったのは、Hybrid 2liner。
何がハイブリッドなのか!?
どのようにして、2ライナーのままBラインストールを必要とする認証を通したのかという事です。

・・・実物を見て謎が解けました。
ライザーは明らかに2本の2ライザーです。
しかし、グライダー側はCラインの通りが一部存在します(翼端側には存在しません)。
要はBラインから途中からCラインの通りへラインがカスケードしているのです。
Bライザーを引くと、Bライン通りが先に引かれ、その後Cライン通りにテンションがかかり、
俗に言うBラインストールの状態が維持できるそうです。
Cライン通りにテンションがかかるので、そのままフルストール状態にならないとの事です。
なるほど、上手く考えたものです。

問題は、アクセルのシステムや、トリムを開放した場合、
このカスケードしたラインが、どの様に機能するのか個人的には良くわかりません。
パラグライダーという柔軟性のある翼がこの辺りを許容するのでしょうか・・・?

 

2012.01.09

 

 一陽来復


 

2012.01.01

 

 Merry Christmas !!


 

2011.12.23

 

 その名はEnZo


以前から噂されていた認証コンペ機が
OZONEのHPに発表された。
その名はEnZo。
日本語では何と発音するのだろう?
エンツォか?フェラーリみたい? エンゾ? いや日本風に言うならエンゾウか?

冗談はさておき、このEnZoは、R10.2やR11と同じ平面図を使い、
BBHPPで開発されたプロファイルを用いているらしい。
ライザーは2本、すなわち2ライナーであるらしいが、
(Hybrid 2 linerとあるので、何らかの仕掛けがあるのかもしれない!?)
どのようにENを通したかは、詳しく説明されていない。

性能はR10.2とほぼ同じ。
実際は、少々トップスピードを抑え、L/Dで0.1劣ると試算されているようだ。

このグライダーは、EN Dの認証を受けた。
しかし、OZONEは他のEN D機とは一線を画する位置に置きたい様だ。

通常のEN D機で得られるオートマチックな安全性を期待してはいけないらしく、
あくまでEnZoはレース用に設計されているとのこと。
以前のオープンクラスに参加していた熟練したPilotにのみ安全が確保されるという。
もっと詳しく言うと、
2012年シーズン以前にオープンクラスの翼で飛んでいたトップレベルのPilotというのが必要条件だと
 はっきり謳っている。

http://www.flyozone.comより

また、なおもOZONEは注意喚起していて、
EnZoはMantra M4の後継機ではない事。
EN Dの認証を受けた事実のみで安心せず、我々(OZONE側)の説明を聞くことが重要だと言っている。
通常のEN D機を探している人には、このEnZoは適さないとまで言っているのだ。
繰り返しになるが、あくまで、2ライナーを飛ばすことの出来る技量を持つ、
PWC Pilotに適している翼であって、
これらの最新技術を良く知らないPilotはコントロールを失い、
リカバリー出来ない事に気付くだろうとも言っている。

ルール改正により、R10やR11と同様の性能を有する認証機の開発はかなり困難だったが、
EnZoの結果には満足している。
OZONE PilotがR10やR11で成功を修めてきたように、EnZoでの成功を望んでいるとの事。

ちなみに、認証を受けたのは現在Mサイズのみ。
今年年内に限定生産し、
もし他のサイズも認証可能なら、2012年より生産を開始するらしい。

 

2011.11.08

 

 Bird Strike


その1
足尾のハングPilot、Eさんの動画です。
詳しい解説は
こちらから



その2
こちらは、既にtwitterやfacebookでリンクが広がっているので、
ご存知の方も多いと思いますが・・・。
ロシアのPilotがヒマラヤでのファーストフライトの最中
起きたアクシデントだそうです。



こんな大きな鳥がラインに絡んでは、定常滑空
することは不可能です。
ヒットした瞬間、Pilotは前方に振られているし、
その後、ラインはツイストしてしまっています。
また、冷静にレスキューパラシュートを投げられていてホッとします。
着地時も酷い衝撃は無く、怪我が無くて本当によかった。
相手の鳥も、ラインを外した後、無事飛び立って行った様だし・・・。

あまり聞かない話ですが、
あるんですね、バードストライクって・・・。

 

2011.11.01

 

 Antoine Montant逝く


世界アクロチャンピオン。世界スピードライディングチャンピオンでもあった
Antoine Montantが、ベースジャンプの事故で亡くなった。


今年は悲しい事故ばかりだ・・・。
ご冥福をお祈り申し上げます。





 

2011.10.27

 

 クラブコンペ


秋という季節が、またやって来ました。
あれから4度目の秋が・・・。

今年は、1週間ほど早いけれど、
またあの人に会いに行きました。

チームメンバーで、山の稜線から少し下り、
ビールとお花を手向けて来ました。
各々の思い出を胸に秘めながら・・・。

その後再びハングTOに戻り、
年に1度のクラブコンペ、『横堀メモリアルコンペ2011』の開催です。



ある人は故人と共に、
ある日とは故人を偲んで、空に挑みます。

Task TO-サル鉄塔-牧場-加波山-役場-LD
Task種類 Individual Elapsed Time Race
Task Distance 21.9km
Start サル鉄塔 シリンダーExit
Goal PG-LD シリンダーEnter
テイクオフ場所 フリー
リフライト
タスククローズ 日没
シリンダー半径
DHV 1    LTF-A  600m
DHV 1-2  LTF-B  500m
DHV 2    LTF-B  400m
DHV 2-3  LTF-B  300m
OPENクラス  200m
Jリーガー  100m

細かい事は決めず、気楽なコンペです。
13時を過ぎた遅めの時間帯にスタート。

横堀機でフライトするノミチンさん

SET IBARAKI HPより

サーマルは、おおよそ勢いを失いかけていましたが、
無事、クラブコンペは成立しました。

優勝は竹(写真中央)、準優勝は私、3位はハチさん(写真右)という結果でした。

シャンパンを開ける優勝者の竹 入賞者の面々

持ち寄りの商品は、意外と豪華で(?)、
私は、施設利用券、Tシャツ、タンブラー、メモ帳などの文具用品を頂ました。

横堀さん、また来年、皆と一緒に飛ぼうね!

フライト後は、ナマ姉さんが作ってくれたカレーを、
皆で腹いっぱい頂きました。
ご馳走様でした。

 

2011.10.27

 

 Single Surface


Single Surfacって、ハングじゃないんだから・・・。
軽量化を極める為に、OZONEはパラグライダーをSingle Surfacにしてしまったそうです。
その名はXXLite。
19u、ライザーを含む重量は1.345kg

コード方向のラインテンションはどのように最適化しているのかわからないけれど、
(やっぱり、骨が入っているのですかね!?)
こんなグライダーを創って飛ばしてしまうOZONEはやっぱり凄いなぁ・・・。

尚、残念ながら、このまま市販される事は無いらしい。

 

2011.10.05

 

 Red Bull X-Alps 2011 last day


Toma Coconea(ROM)は、ゴールまで残り約50km。
やはり今日も朝一番で、スタートしていった。

結局、この日の移動距離は、データ上Hike79km+Fly7km=86kmと表示されているが、
LiveTrackingを見ている限り、
Turnpoint8 Mont Grosまでを全てHikeし通した。
やはり時に10km/hを越えるスピードで走りぬいた。
昨日ステイした場所から、
Turnpoint8 Mont Grosまでの距離を逆算し、
ゴールメイクする確信を得ていたのかもしれない。

HikeUpを繰り返し、移動効率を上げゴールに向かってくるのかと思ったけれど、
TOまでのHikeUpの非効率を避け、またランディングの危険性をも避けたクレバーな作戦だったのかも知れない。
こういう作戦を可能にするのも、
この終盤(14日目)になってさえ80km近くの距離を走りきれる持久力、
それを支えるタフな肉体があってこそだ。

2位以下の選手がゴールの向かう途中、
モナコには霧がかかっている。
これは、
Turnpoint8 Mont Grosのシリンダー内にあるPeilleのランチから、
ゴールまでHikeDownしなければならない事を意味すると、NEWSが流れる。

ここまでHikeというかRunningしてきたToma Coconeaには、
どうしてもファイナルフライトしてほしいと思ってしまった。

Peilleには、Toma CoconeaのサポーターDaniel Pisicaファンたちが既にスタンバイしている

PeilleではToma Coconeaの受け入れ準備は万端だ

Red Bull X-Alpsより

その後、霧が晴れてきたというNEWSが入ってきた。GoodNewsだ!
そしてとうとうその時はやってきた。
Toma Coconea(ROM)がTurnpoint8 Mont Grosのシリンダー内にあるPeilleに到着。

Toma Coconeaにファイナルフライトのルートを説明するサポーターDaniel Pisica

Red Bull X-Alpsより

1日中走り通したToma Coconeaは、髪の毛もグチャグチャ、
汗まみれの姿は、本当に美しいというか、カッコイイ!!

その後間もなくファイナルフライト。晴れ晴れしい瞬間だ。
これで、2位確定!ゴールメイクおめでとう!!

ファイナルフライトを見送るファン ゴールメイクする瞬間 喜びを爆発させるToma Coconea(ROM)
   

Red Bull X-Alpsより

一方、3位でスタートしたPaul GuschlbauerAUT4)は、
Christian Maurer(SUI1)がゴールメイクした日に使った山に同じようにHikeUp。
十分機が熟すのを待つかのように、TOでその時を待つ。

私の記憶が正しければ、TOしフライトに入ると、
Christian Maurer(SUI1)がフライトした日より、コンディションがいいような気がする。
というか、
Paul GuschlbauerAUT4)は、調子良さそうにソアリングしている。
TO直後は、弱い北風で、ソアリングしながら、ゴールに近づいている。
この調子なら、ゴールメイクは勿論、Toma Coconea(ROM)を追い抜きジャンプアップする事も可能かもしれない。

Red Bull X-Alpsより

しかし、南へ向かえば向かうほど、南風成分が強くなってきているらしく、
稼いだ高度が上手く距離に結び付けられない。

高度が維持できなくなってしまい、トップラン。
この時点で、メンタル的にはかなり厳しいものがあると想像する。
しかし、時間はまだある。HikeUpし再びTO。勿論諦めるには未だ早い。

最終日の今日、Christian Maurer(SUI1)と同じところからスタートし、
ほぼ同じようなルートを辿ってきた
Paul GuschlbauerAUT4)は、
Christian Maurer(SUI1)と同じようにフライトする事を、
頭の中に描けていたはずだ!

しかし、2度目のトップラン。やはり、Chrigelの様にはいかないのか…!?
そうこうしているうちに、レースの終了時間を迎えてしまう。

The goal was just one glide away...:)
Paul Guschlbauer(AUT4)は、ゴールまで1グライド足りなかった。

Red Bull X-Alpsより

Chrigelは、Paul Guschlbauerを迎えに、車を走らせたという。

残り9kmのところで、LiveTrackinngが停止してしまった。それを見ていると、少々痛々しくも思える。
ここまで過酷なアドベンチャーレース、ゴールを目前に終了なんて、どんな気持ちなのだろう?
…きっと本人にしか分からないのだろう。
しかし、彼はまだ若いし、X-Alpsに挑戦する事を、ここで止めはしないだろう!

モナコでの上位3名の姿

  Athlete Team Supporter Result
        (distance to Goal)
1位 Christian Maurer (SUI1) Thomas Theurillat

goal make

2位 Toma Coconea (ROM) Daniel Pisica

goal make

3位 Paul Guschlbauer (AUT4) Sara Gudelius

9km 

4位 Martin Müller (SUI3 Boris Aellen

73km 

5位 Jon Chambers (GBR2) Richard Chambers

113km 

レースの詳細はこちらから

Race over! Congratulations to all the athletes for a magnificent race.

 

2011.07.31

 

 Red Bull X-Alps 2011 day13


昨日Christian Maurer(SUI1)がゴールを決めても、
もちろん、レースは続く。
誰よりゴールに近いのは、Toma Coconea(ROM)。残り171km。
次いで
Paul GuschlbauerAUT4)。

今年のToma Coconea(ROM)は今までとは違う!
今までは、フライト距離が伸ばせない分、Hikeで距離を稼ぐという方法が目立っていた。
しかし、今年のToma Coconea(ROM)のフライトアベレージは他のアスリートに比べても優秀だ。

ルーキーのPaul GuschlbauerAUT4)も予想以上の検討を果たす。
サポーターの
Sara Gudeliusが経験値を補っているようだ。

天気予報では風は北北西2〜3km/s
気温減率も良く、残りの選手達に味方するという。
こういう予報は是非当たってほしいものだ。
しかし、この条件は、北へ行くほどフライトに適さない条件になるという。

昨日、Locarnoの近くの管制区域の侵害で失格になってしまったSteve Nash (GBR1)は、
十分レースを楽しんでいて、爽やかに朝を迎えられたという。
…その時彼は若干大きな雲を避けようとしていて、尚且つどこに降りるべきか分かっていたという。
その時は残念ながら、
Locarnoの事を全く忘れてしまっていたという。

フライト中に管制区域を避けることは、地上にいてそれを考えるより、
随分難しい事なのかもしれない。
それを証拠に、優勝したChristian Maurer(SUI1)をはじめ、
30人中7人のアスリート達がペナルティーを科せられている。

Red Bull X-Alpsより

Jon Chambers (GBR2)は、地の利を生かし、
効率の良いフライトを行った。
彼は、ジュネーブに住んでいて、フランスアルプスでのフライト経験が豊富だ

他の人がまだハイキングをする間、朝早く、南東の斜面をフライトした。

Helmut EichholzerAUT1)は、リンゴの果樹園にツリーランしてしまったようだ。
しかし、身体にも機材にも大きな問題は無く、すぐにレースは継続されたようだ。

What is Red Bull X-Alps?  It's…

Toma’s COCKPIT

以上Red Bull X-Alpsより

Coconea(ROM)は、時に3500mまで上げ、ギリギリの時間までFlyし、
時に12km/hでHikeし、それは時間ギリギリまで続いた。
Paul GuschlbauerAUT4)も負けずにToma Coconea(ROM)に食らいついた。

LiveTrackingを見ていると、2人のゴールへの執念を感じる。

Toma Coconea(ROM)は、ゴールまで残り50km
Paul GuschlbauerAUT4)は残り66km
この2人は、既にゴールメイクしているChristian Maurer(SUI1)とほぼ同じルートを選択している。

今日現在、誰よりもこの2人のゴールの可能性は高い。
このレースも明日が最終日、いよいよ幕が落とされる。

13日目の写真はこちら

 

2011.07.30

 

 Red Bull X-Alps 2011 day12


昨日の雨も止み、空は綺麗に晴れ渡った。
この日もChristian Maurer(SUI1)の動き出しは早い。
サポーター
Thomas Theurillatと共に早々にHike upを開始、
標高2670mの南東斜面にスタンバイ。
サーマルがより活発になるその時を待った。

2人は、これが最後のHikeUpにあるであろう事を確信していたに違いない。

Red Bull X-Alpsより

昨日Turnpoint7 Mont BlancをクリアしたToma Coconea(ROM)も
早々にHikeUpし、フライトを行う。
しかし、オーバーキャストしてしまっている空は、
フライトにおける距離を稼がせてはくれない。
この後Toma Coconea(ROM)は、雨さえ降らなければフライトするのかと思っていたら、
フライトせず、Hikeを繰り返す作戦に出た。
Fly31km+Hike52km=83kmの移動しこの日を終えた。

同じく昨日Turnpoint7 Mont BlancをクリアしたPaul GuschlbauerAUT4)は、
Toma Coconea(ROM)より1本西側の尾根をフライトする。
こちらは、HikeとFlyを繰り返した。
Fly56km+Hike49km=105kmを移動。

この2人のそれぞれのコンディションが違ったのかは分からないけれど、
この日の夜、2人の差は6kmに縮まった。

現在4位のMartin MüllerSUI3)はHikeのみで70kmを移動。
5位の
Jon ChambersGBR2)は、
Fly24km+Hike61km=85kmを移動。

朝7:00Jan SkrabalekCZE)が足きり。
淡々と電話連絡された。

また、レースディレクターはこの日、Steve Nash(GBR1)が管制空域の侵害した事を発表。
残念ながらSteve Nash(GBR1)は、この時点で失格。レースを終えた。
その時点で14位、ゴールまで385kmだった。
残すは18チーム。

一方、満を持してテイクオフしたChristian Maurer(SUI1)だったが、
雨の日の翌日という事もあったのか、サーマルは弱く、
特にテイクオフした直後は、高度を維持するのがやっと。

時間が経つと共に、雲底はあがって来ているが2000m位。
また、南下すればするほど、南風が強くなっている。
簡単には、ゴールまでの距離を縮めることは出来なかったようだ。

それでも目的が変わる事は無い。
着実にゴールまでの距離を詰めてゆくChristian Maurer(SUI1)は、
LiveTrackingを見ているだけで、感動的だ。

Still flying!!
地中海がみえてきた
Yesss,
眼下に広がる美しいモナコの街並
 

Red Bull X-Alpsより

いよいよ変更されたTurnpoint8 Mont Grosのシリンダーに進入。


弱い西風が吹くPeilleのランチには、すでにサポーターの
Thomas Theurillatが到着。

十分ソアラブルになってしまったモナコの空にハートを描き
Christian MaurerはPeilleのランチに降りてきた。

Peilleに降り立ったChristian Maurer

 

Red Bull X-Alpsより

サポーターのThomas Theurillatは、Christian Maurerの勝利を
海に浮かんがゴールで待ち構えるため、いち早くPeilleのランチから飛び立った。

Christian Maurerは、インタビューを受け、フォトセッションをこなし、
ファイナルフライトのため防寒着を脱いだ。

そして、現地時間16:06、ゴールである海に浮かぶフロートへむけて、
ファイナルフライトのため、Peilleを飛び立った。
TOの前を数度リッジソアリングし、海に向かったChristian Maurerは、
豪華客船の前で、アクロフライトを行い、
サポーターのThomas Theurillat待つゴールのフロートにランディング。

 

Red Bull X-Alpsより

Christian Maurer(SUI1)は、前回に引き続き、
今回の
Red Bull X-Alps 2011でも優勝。
11日と4時間22分をきる速さで、864kmのコースをコンプリートした。

今日もChristian Maurer(SUI1)は、60km以上のフライトをこなした。
彼は、ここまでフライトできた事が不思議なくらいだ、どこかに降りて歩かなければならないと思った。
というように最後まで苦しいフライトが続いたようだ。
しかし、今無事にゴールのフロートの上に立っている。

7月17日にザルツブルグをスタートして以来、吹雪や強風、豪雨など過酷な気象状況に直面した。
他のアスリートがフライトしないと決めた時、Christian Maurerは強風の中
Dolomitesをフライトすることにより、
大きなアドバンテージを得ることが出来た。
彼の卓越したフライト技術は、
Turnpoint4 Tre Cimeを回り、スイスの全域でビッグフライトを可能にした。
その間管制空域を侵犯して24時間のタイムペナルティーを科せられた。
しかし、Christian Maurer(SUI1)を追う
Toma Coconea (ROM) Paul Guschlbauer (AUT4)
Martin Muller (SUI3)に、天候はみかたしなかった。
現在2位の
Toma Coconea (ROM)はゴールまで残すところ171km。

Red Bull X-Alps 2011は、7月30日の16:22に終了を迎える。
後2日間は、フライトコンディションが続く予報だ。
2位以下の選手達もモナコを目指し、猛進中。
後何人ゴールする事が出来るか楽しみだ。

ちなみに表彰・閉会式は、
7月31日日曜日20:00モナコで行われる。

12日目のビデオクリップはこちら

 

2011.07.29

 

 Red Bull X-Alps 2011 day11


この日聞こえてきた最初のニュースは、ルールの変更だ。

思いがけないMont Grosの閉鎖により、Turnpoint8 Mont Grosが使えなくなってしまった。
仕方なくに3kmのシリンダーを設け、
実際には、このシリンダー内にある
Peilleに小さなゲートを設置し、そこを徒歩で通過することにより、
最終の
Turnpointとする事となった。

二つ目のニュースは、
アメリカ版Red Bull X-Alpsの開催だ。
これまで成功を修めて来たRed Bull X-Alpsのファーマットを使い、
hike and flyで800km以上のレースを北アメリカで、行うとのこと。
招待選手10名で行うらしい。
詳細は2011年秋、
www.redbullxalps.com/x-westにて発表とのこと。

さて、レースの方だが、大幅なリードを保つChristian Maurer(SUI1)は、
相変わらず朝が早く、しかし、ゆっくりHikeUpを開始。
天候回復を願い、長時間ウェイティングするものの、天候は回復せず。
それでも
フライトは続けなければいけない。

Paul GuschlbauerAUT4)は、Turnpoint6 Matterhornを最も効率良くクリアしたが、
Turnpoint7 Mont Blanと、北部に広がる氷河一帯ををクリアするため、再び北上せざるを得なかった。
多くの人が使う北側のルートに出た時、先行する
Toma Coconea(ROM)に追いつきはしなかったが、
Paul GuschlbauerAUT4)は、午前中Chamonix valleyの南東の斜面を使いソアリングした。
これで得た21kmのフライトは、Toma Coconea(ROM)まで9kmの位置まで肉薄する事となる。

ブットビの1フライトを終えたChristian Maurer(SUI1)は、
その日、ランディングした場所を動こうとしなかった。
雨が振り出したこのも原因の一つではあるが、

サポーターのThomas Theurillatは言う、天候が好転するのを待つしかないと。
なぜなら、Christian Maurerは、疲れてきているし、例え南へ向けて歩いても、
コートダジュールへ近づけば近づくほど、テイクオフできるところが少なくなると…。

そして、雨の中再び休養をとる1日となった。
そしてこの日はChristian Maurer29回目の誕生日。

昼寝タイム facebookのコメントをチェック
フォローしている人にサイン バス停で雨宿り

現在1位のChristian Maurer(SUI1)
Fly15km+Hike15km=30kmの移動。

2位のToma Coconea(ROM)は、
Fly33km+Hike63km=96kmの移動。

3位のPaul GuschlbauerAUT4
Fly15km+Hike15km=30kmの移動。
モナコに到着する事を楽観視しているようだ。

Martin Müller (SUI3) Steve Nash (GBR1)

11日目のビデオクリップはこちら

 

2011.07.28

 

 Red Bull X-Alps 2011 day10


この日2番目に動き出したChristian Maurer(SUI1)は、
夕方から不安定なコンディションになるとの予報がでていた為か、
早々にHike upを開始、標高2400mの南東斜面にスタンバイ。
9時前に空へと旅立った。
しかし、まだサーマルが弱い為か1時間強のフライトでランディング。
再びHikeUpし、お昼前には2本目のフライトを開始。
サーマルがはっきりしてきたのはいいけれど、南よりの風が吹いている。
ソアリングで北方向へ流されつつ高度を稼ぎながら、南方向へグイグイ進む。
勿論、彼のOmegaはプロトタイプなのだろうけれど、
かなり、ペネトレーションが良いみたい。アクセルの使い方も上手いのだろう…。
3:00pm頃、ランディングした場所はゴールまでちょうど100kmを切った場所だった。
崩れる天候を見越して、早目のランディングだったようだ。
しかし、その後はHikeし続け、
結局、Fly143km+Hike40km=183kmの移動。ゴールまで残すところ88km。

Christian Maurerがランディングする前に、
サポーターのThomas Theurillatは、その場所にいる。
地上と空中の連携はかなり良好の様だ。
サポーターのThomas Theurillatは、
優秀なコックかどうかは、分からないが、
一流のマウンテンガイドである事は間違いない。
こんなガレ場からTOしなければならない。
グライダーの立ち上げ性能も要求される!?
狭い谷間は、安全に降ろせる場所が決して多くない。
 

Red Bull X-Alpsより

Toma Coconea(ROM)は、この日一番に動き出す。
昨日
Turnpoint6 Matterhornをクリアし、北へ伸びる谷でステイ。
朝はそこから、標高2500mの東向きの斜面までHikeUpし、やはり9:00amころテイクオフ。
その後Christian Maurer(SUI1)の使ったルートとをトレースするように追う。
Fly31km+Hike85km=116kmの移動。
フライトの距離が短かった分、Hikeで距離を稼ぎ、100km以上の距離を稼いでいる。
現在3位。

現在2位のPaul GuschlbauerAUT4)は、大きな賭けに出た。
昨晩、ツェルマットの
Neues Weisstorピーク東、3050mの山小屋にステイ。
特に寒くも無く、快適に睡眠が取れたと言う彼は、
Turnpoint6 Matterhornを東からアプローチし、ルートの大幅なショートカットを目論んだ。
このルートは、氷河を抜けていかなければならない事や、
Turnpoint6 Matterhornは、扇形のセクターを円周上のみを通過しなければならない事を、
(扇形のセクターの半径部分を通過すると失格。)
考えると、かなりリスキーな戦略だ。
しかし、
Martin Muller (SUI3)や、Michael GebertGER)も同じ賭けに出る。

ハイク中のPaul GuschlbauerAUT4

フライト中のPaul GuschlbauerAUT4

Red Bull X-Alpsより

この3人は、フライトしながらTurnpoint6 Matterhornをクリア。
その後
Paul GuschlbauerAUT4)は、Matterhornの南側のルートを、他の2人は、
北側のツェルマット側のルートをたどった。

現在2位のPaul GuschlbauerAUT4)は、大きな賭けに勝ったように見えるが、
Paul GuschlbauerAUT4)のサポーターSara Gudeliusは、
「Paul GuschlbauerAUT4)はToma Coconea(ROM)の裏をかこうとしているわけではなく、
彼は、彼自身のフライトだけに集中しています。」と言う。正直な意見だと思う。
Fly102km+Hike32km=134kmの移動。

Toma Coconea(ROM)は、データ上3位に後退してしまったが、先の地形を考えると、
まだまだ、悲観する事はない気がする。

その他、この日、Jon ChambersGBR2)、Ferdinand van SchelvenNED)、Jouni MakkonenFIN)は、
同じ北側のツェルマット側のルートから、Turnpoint6 Matterhornをクリア。

朝7:00、再び足きりが行われ、Pierre Carter (RSA)が大会を去ってしまった。
HikeUpし、ロングフライトを狙っていたが、フォローの風は、彼のフライトを許さなかったようだ。
これで、生き残ったチームは20組。

ゴールまで残すところ88kmのChristian Maurer(SUI1)は、
いよいよチェックメイト!といったところか…。
この大会は、トップがゴールメイクし、48時間後に幕を閉じる。

Red Bull X-Alpsの大会本部も、そろそろゴールへ向けて移動する準備を始めたようだ。

予想通り、Christian Maurer(SUI1)の強さは圧倒的だ。
こうなると、2ライナーを選択していた
Kaoru Ogisawa(JPN1)(管制空域の侵犯で失格)や、
Alex Hofer(SUI2)(怪我により大会欠場)との
戦いが見てみたかったと思うのは、私だけであろうか…。

10日目のビデオクリップはこちら
ATHLETES' CLIP 3

 

2011.07.27

 

 Red Bull X-Alps 2011 day9


Christian Maurer(SUI1)は、
昨日
Turnpoint6 Matterhornをクリアーした後、北側の谷をHikeしていた。
午前中南斜面のTete du BetsonへHike Up。
パワーを充電するように、慌てずサーマルを待つ。
一旦テイクオフすると、案の定降りてくる様子は無く、
自ら予想していた時間を2〜3時間早く、
お昼前にTurnpoint7 Mont Blan
の西側を大きく回り、クリアー。
その後、進路を南にとった。
夕方は、HikeとFlyを繰り返し、
Fly183km+Hike55km=238kmの移動を果たす。ゴールまで186km。
コンディションさえ許せば、もうゴールは見えたも同然だ。

Toma Coconea(ROM)は、
この日
Turnpoint6 Matterhornの東に位置するDormodossolaからのスタート。
しかしこれは、4000m級の山を越えていかなければならない事を意味する。
この日のルート選定を誤れば、簡単に2位のポジションを奪われてしまう。
Toma Coconea自身もプレッシャーを感じていたに違いない。
しかし、ビッグフライトを可能にするコンディションをみかたにつけ、
スイス入りを阻む4000m級の山の南側を抜ける。

Turnpoint 6へ向かうToma Coconea(ROM)

 

Red Bull X-Alpsより

尚且つ、Christian Maurer(SUI1)も使った
Turnpoint6 Matterhornを北からアプローチする為の谷までのフライトに成功したのだ。
その後Hikeで、
Turnpoint6 Matterhornをクリア。
Toma Coconea(ROM)は、戦略的な賭けに勝ち2位のポジションを守り、
Fly95km+Hike55km=151kmの移動。ゴールまで320km。

3位争いは熾烈を極めた。
前日3位にいたFerdinand van Schelven(NED)は、
ライバル達が、早い時間帯に高度を稼ぐものの、谷に沈む事により脱落。

Ferdinand Van Schelven (NED)Martin Muller (SUI3)そして、Jon Chambers(GBR2)は、
Thomas d
e Dordolot(BEL)を追い抜いた。しかしその中でも頭一つぬけたのが、Paul Guschlbauer (AUT4)
現在3位の
Paul GuschlbauerAUT4)は
Fly145km+Hike47km=193kmの移動し、2位のToma Coconea(ROM)までは、35km!

4位は、Fly182km+Hike45km=227kmの移動したMartin MüllerSUI3)。
何時の間にか、ここまで上がってきた。

5位のJouni MakkonenFIN)は、
Fly240km+Hike29km=269kmの移動。

後方の16〜21位の争いも熾烈だ。

しばしば、パラグライダーパイロット達は、集団でフライトした方が、
互いにリフトを見つけ易く、効率よくフライトすることが出来る。

反面、この後方の争いは、誰が飛びぬけてもおかしくないように、
誰が、置いていかれてもおかしくない。
残念ながら、この集団から遅れをとったアスリートには、キックアウトが待ち受けている。

Martin Romero (ARG) は、午後ツリーランした。
しかし、大きな怪我は無いという、しかし、グライダーが受けたダメージは大きく、

彼はリタイヤを決めた。

Martin Romero (ARG)のリタイヤは、Pierre CarterRSA)にプレッシャーを与える。
Pierre Carter
RSA)は前前日より体調を崩し、パフォーマンスが損なわれた。
彼の目標は、最後までレースし続ける事だ。しかし、現在最後方に位置している。
キックアウトは26日7:00am

9日目のビデオクリップはこちら

 

2011.07.26

 

 Red Bull X-Alps 2011 day8


7月24日4;00amより24時間のタイムペナルティーを受けていたChristian Maurer(SUI1)は、
休養十分、エネルギー満タンで、サポーター
Thomas Theurillatと共に、
Turnpoint6 Matterhornを取る為に、Hikeを開始。
朝の8時には
Turnpoint6 Matterhornをクリアー。

Turnpoint6 MatterhornをクリアーするSUI1

その後、再びビュービューの風の中フライトを開始。
Matterhornの北側を東西に走る谷の中にあるセール
プレーンの飛行場のランウェイに降ろした。
荒れた空域は、
フライトの途中10m/sのサーマルがあり、風は13m/sを越えていたという。
当然、ファイナルアプローチは、時々バックする状態だった。
どんなトレーニングをすれば、そのようなコンディションの中飛べるテクニックが、メンタルが、培えるのだろう?
そして、
次のテイクオフへ走り去っていった…(笑)

そして、この日いち早く動き出したのは、Masayuki MatsubaraJPN2)。
朝の7時までベストを尽くしてくれた。しかし、ここで
残念ながらキックアウト
「みなさんのおかげで無事レースを終了することができました。
7日間は短かったけれど、とても楽しい時間を過ごすことができました。ありがとうございます。」
と、コメントを残し、X-Alpsを去っていった。

この時点で、日本からの2チームがいなくなり、X-Alpsを見るモチベーションが少々下がってしまう…。

現在2位のToma Coconea(ROM)は、この日Hikeのみで100kmを移動
相変わらず驚異的で、全くスタミナは落ちていない。

Turnpoint5 Piz Palüをとった後、
異なるルートを選択した
Ferdinand van SchelvenNED)とThomas de DorlodotBEL)は、
共に長距離のフライトを終え、距離を稼いだ。
先にコモ湖の北側にランディングしたのは、
Ferdinand van SchelvenNED)。
北側のルートを使ってコモ湖に現れた
Thomas de DorlodotBEL)は、
少し西側にランディングした。
その後2人はそれぞれHike upした。
Ferdinand van SchelvenNED)は
Fly105km+Hike48km=153kmの移動。ゴールまで418km
Thomas de DorlodotBEL)は、
Fly55km+Hike70km=124kmの移動。ゴールまで418km
激しく3位争いさをしている2人は、現在同じところにいる。

現在5位のPaul GuschlbauerAUT4)も、上手くフライト距離を伸ばした。
Fly71km+Hike63km=134kmの移動。ゴールまで429km。
コモ湖のほとりで、一夜を過ごしたようだ。

Andy froetscher(ITA)

Evgenii Griaznov(RUS)
yesterday evening(Day7)hoping to fly

Martin Romero (ARG) with his super-fan Clément LatourFRA3
 

以上Red Bull X-Alps

8日目のビデオクリップはこちら

 

2011.07.25

 

 Red Bull X-Alps 2011 day7


昨日飛行区域の侵害を犯したChristian Maurer(SUI1)は、
7月23日4;00amより24時間のタイムペナルティーを受ける。

今日は、断トツのChristian Maurer(SUI1)との差を、
他のアスリート達が、どのくらい縮める事が出来るかが見所だ。

天気予報によると、終日西北西〜北西風。
湿度は高く、サーマルは期待出来ない。ビッグフライトは難しそうだ。

昨日Turnpoint5 Piz PalüをクリアーしたToma Coconea(ROM)は、ひたすらHikeする。
途中HikeUpしフライトするものの、ブットビでしか距離を稼げない。
それでもFly20km+Hike80km=100kmの移動を果たした。
現在Toma Coconea(ROM)はコモ湖の北に位置する。
しかし、トップのChristian Maurer(SUI1)までは、107km。

今日初めてTurnpoint5 Piz Palüをクリアーしたのは、Michael GebertGER
次いで
Ferdinand van SchelvenNED)とThomas de DorlodotBEL)が、クリアー。

現在3位のFerdinand van SchelvenNED)は、
Fly64km+Hike47km=111kmの移動を、
現在4のThomas de DorlodotBEL)は、
Fly17km+Hike63km=80kmの移動を果たした。

(ARG)のサポーターMartin Utreraは、下山途中間違って私有地に入ってしまい、
警察沙汰になってしまったようだ。幸い大事にならず済んだようだ。
Red Bull X-Alpsも回を重ねるごとに、有名になり地元にも定着しつつあるとはいえ、
まだまだ、このようなトラブルはなくならないようだ。

Jouni Makkonen(FIN)は、ランデインングの時、グライダーにダメージを負い、
スペアのグライダーに変えているとの事。怪我が無くてよかった。

web上には、レース展開を知らせるニュースも少なく、
コンディションは、朝の天気予報通り、ビッグフライトを許さなかったようだ。
当然、レースも大きく展開する事は無かった。

24時間のタイムペナルティーを受けたChristian Maurer(SUI1)は、
ツェルマットの近くの駐車場でキャンプ。

アスファルトを見ると、小雨が降っているように見える

終始リラックスムード

それでも戦況はきになるようだ

パーキングエリアはテレビクルーも到着し大賑わい

  以上Red Bull X-Alpsより

(SUI1)のサポーターThomas Theurillatは言う。
「ここに、こうしてここに座り、24時間が過ぎ去る事を待っている事に、違和感を感じる。
このような長い時間のストップが心理的に、良くない…。」

Christian Maurer(SUI1)は、
「月曜日の14:00または15:00頃までに、
TP7 Mont Blancに着くと思う。」という。
今後の予定は、日曜日の朝にマッターホルンへHikeし、風が弱ければ、
マッターホルンの北側をフライトするという。

どうやらはこの日、Christian Maurer(SUI1)は、コンディションをもみかたに付けてしまったようだ。
Christian Maurer(SUI1)は、7月24日4:00amレースに復帰する。


写真はRed Bull X-Alpsより

また、現在23位のMasayuki MatsubaraJPN2)、
翌日、夜間拘束を解かれた後、3時間でポジションアップしなければキックアウトが待っている。
もう既に満身創痍なのだろうけれど、なんとか頑張って欲しい。

ちなみに、Live Trackingも日々進化している。
アスリート達の移動速度、
vario表示と滑空角度、地図の縮尺、TURNPOINTのシリンダー等が
が表示されるようになった。
何故途中でシステムアップするのか良くわからないが、まぁ改良される事は悪い事ではないか…。

7日目のビデオクリップはこちら

 

2011.07.24

 

 Red Bull X-Alps 2011 day6


6日目、尾根近くで夜を明かしたChristian Maurer(SUI1)は、
朝日が昇ると共に、
雪の上からフライト開始
高度差1800mを1グライドで降りると、再びハイクアップ開始。
9時過ぎに、この日2本目のフライトを開始。
2位に付ける
Toma CoconeaROM)も標高1800mの東斜面をハイクアップ中
3位に付ける
Ferdinand van SchelvenNED)も同じ頃、東斜面からTOしている。
上位選手は、全く作戦の組み立てが上手く、非常に効率が良い。

その間、朝7時に2度目の足きりが行われ、Nuno Virgilio (POR)が、脱落。
昨日の時点で、ラストを行く
Masayuki MatsubaraJPN2)の足きりが危険視されていたが、
昨日の夜にかけ、
かなりの勢いでHikeしたもよう
後方を争う6人の選手は8kmの県内にひしめきあう状態。
昨日のように、
Turnpoint4 Tre Cimeをクリアした後、
ビッグフライトが出来れば、まだまだ状況は流動的だ。
がんばれ!JPN2。飛べ!マッツ!!
その後、標高差約1000mをハイクアップし、フライト開始。
しかし、Martin RomeroARG)をRichard Pethigal(BRA)目前にしながら、ポジションアップする事は叶わず。

9時過ぎからフライトし続けたChristian Maurer(SUI1)は、全く降りる気配は無い。
Turnpoint5 Piz Palüの6kmシリンダーも空からパス。
システムのエラーでなければ15:30過ぎ一度トップランしたように見えたが、
もしかしたら、トイレに行ったのかも…。(と勝手な想像してみる!?)

Toma CoconeaROM)も昼頃一度ランディングしたものの、
再びハイクアップし、セオリー通りサーマルが活発になる頃を見計らい、再びTOして行った。
一時、3位の
Ferdinand van SchelvenNED)に追いつかれそうになるものの、
Toma CoconeaROM)の戦略の組み立てが上手く、ポジションを譲る事は無かった。

ベストを尽くしてChristianを追うToma

どうやらTomaは
asicsのヘビーユーザーらしい。
スーパーワイドの
ランニングシューズを愛用しているようだ。

以上Red Bull x-Alps 2011より  

昨日から、行動を共にしていたMichael GebertGER)と、Thomas de DorlodotBEL)は、
今日も一緒にハイクアップし、東西に走る北側のルートを同じサーマルを使いフライトしている。
クロスカントリーフライトする場合、単独でで飛ぶより、複数でフライトした方が、
圧倒的にリスクヘッジが出来る。お互いに助け合っているのかもしれない。
(余談だが、昨年はじめてフルマラソンを走った時、
自分以外は全てライバル(敵)という感覚なのだろうと、想像していたが、
実際に走ってみると、一緒に走っている人たちを、一緒にに戦っている同士のように感じた。)
あまりにもハードな競技なので、もしかしたら、それに似た感覚があるのかもしれない!?
(…これも勝手な想像)

この日、アクシデントが発生。
Vincent SprüngliFRA1)はゴールまで631km付近で、ケーブルに接触。
その後木の上に落下、緊パラを投げたものの、開かなかったそうだ。
幸い大きな怪我は無いという。しかし、
その後リタイヤを表明
これでリタイヤは7組目。残るは23チーム。

夕方5時過ぎ、フライトし続けるChristian Maurer(SUI1)のLiveTrackingに、
赤い点減マークが灯った。
管制空域侵犯の疑いがかかり、ログのチェックが入るようだ。

18:00過ぎMasayuki MatsubaraJPN2)がTurnpoint4 Tre Cimeをクリア。
その後、西の谷間へFly down。明日が勝負だ!

Toma CoconeaROM)もFlyを行うためのHikeを繰り返す。
夕方、ひとつ谷を超え、Hike upし
Turnpoint5 Piz Palüをクリア。
その後、南側の谷へFly down、サポーターと合流か?
この日の移動距離はFly168km+Hike50km=218km

 Christian Maurer(SUI1)は、
 ツェルマットの近くの谷にランディング。
 この日、Fly401km+Hike9km=410kmの移動、
 直線距離のして約220qの移動を果たし、 
 モナコまで
 残り320kmを残すのみとなった。

 Christian Maurer(SUI1)は、
 ログのバックアップデータを送信したが、
 既にバリオの表示から、
 空域侵犯の可能性がある事を知っていたという。

 彼のサポーターThomas Theurillat
 電話インタビューによると、
 それでもChristian Maurerは、
 当日のフライトに歓喜していたと言う。
 タイムペナルティーを科せられても、
 疲労回復の為、いい休養になると語った。
 スポーツ心理学もこなす
Thomasは、
 あくまでも前向きだ。

 その後、間もなくChristian Maurer(SUI1)には
 正式に24時間のタイムペナルティーが下った。

 彼はまだTurnpoint6 Matterhorn
 クリアーしてはいないが、

 2位に160km以上のアドバンテージを持っている。

  写真はX-Alps Team SUI1 Maurer / Theurillat
  facebookより

6日目のビデオクリップはこちら
ATHLETES' CLIP 2

 

2011.07.23

 

 Red Bull X-Alps 2011 day5


昨日、
Jon Chambers (GBR2)はゴールまでの距離を80km縮めた。
Thomas de Dordolot(BEL)が 72km
Michael Gebert (GER)
も初日のショートフライトを補うべく80km、
Pierre Carter (RSA)は今朝スタート時のポジショニングを考え、
1000m以上のクライムアップを行い、96kmのHikeを終えた。

5日目、現在トップに位置するChristian Maurer(SUI1)から見える西の空は明るさを増し、天候回復の兆し。
後を追うどのアスリートにも同じ条件を与えるはずだ。

そして朝一で動き出すのは今日もChristian Maurer(SUI1)とToma Coconea(ROM)だ。
その後、Christian Maurer(SUI1)は朝のうちにハイクアップし、
1グライドではあるものの14kmをFlyで稼ぐ。

昨日足首を痛め一旦病院へ搬送されたMartin Romero (ARG)
朝のうちには移動せず心配されたが、Fly40km+Hike52kmの移動を果たし、戦線復帰。一安心だ。

Mike Küng (AUT)は一時4位に付ける健闘を見せたが、
前日体調を崩し、本日リタイヤ。肺炎を起こしている疑いがあるとの事。
アクロキングがこのX-Alpsでどのような成績を上げるのか、期待されていた。
本人も相当トレーニングを積んでいたらしく、本当に残念だ。

さて、この日続々とTurnpoint4 Tre Cimeをクリアしてゆくアスリート達、
その後のルート選択が大きく分かれた。
南西側にルートを取ったのが、
Ferdinand van SchelvenNED)、Michael Gebert(GER)、Thomas de DorlodotBEL
Paul GuschlbauerAUT4)、Evgenii GriaznovRUS
Christian Maurer(SUI1)やToma Coconea(ROM)と同じ北ルートを取ったのが、

Helmut Eichholzer
AUT1)、Martin MüllerSUI3)、Vincent SprüngliFRA1
Clément LatourFRA3)、Pierre CarterRSA)、Pawel FaronPOL
それぞれフライトを重ね、距離を稼いだが、どちらの選択が正しかったかは、まだ判断すべき時ではない。

Honza Rejmanek (USA) Jouni Makkonen (FIN)
Thomas de Dorlodot (BEL) Heli checks the lay of the land
Thomas de Dorlodot (BEL) next to launch Tre Cimeにて
 

以上Red Bull x-Alps 2011より

コンディションは弱く、バカ上がりすることは無いものの、そこは空のエキスパート達、
Christian Maurer(SUI1)に続き、フライト距離を伸ばして行く。

結局この日、Christian Maurer(SUI1)は、Fly126km+Hike47km=※172kmを移動し、トップの位置をらくらくキープ。
Toma Coconea(ROM)は、Fly98km+Hike69km=※166kmを移動し、こちらも2位をキープ。
※(データの計算はあっていませんが、LiveTrackingに表示されているままのデータです。
小数点以下のデータが表示されていないのだと予想します。)

前大会までのToma Coconea(ROM)は明らかにFlyよりHikeが得意。
Flyで距離を稼げない分、
夜通し走り通して、他のPilotに追いつく印象が強かった。
しかし、今年のToma Coconea(ROM)は違っている。Flyの弱さが全く見当たらない。
データで見ると、Flying の total average supeedは、32km/h
この数字は、Christian Maurer(SUI1)の27km/hを大幅に上回っている。
また、フライトさせれば、右に出るものが居ない元PWC世界チャンピオンのChristian Maurer(SUI1)は、
Hikingのtotal average supeedは、6.0km/h
これは、ランニングマンの異名をとるToma Coconea(ROM)5.7km/hを上回る値だ。
(Day5が終わった時点での計算上のデータです。)
それぞれ、自分のの弱点をカバーするトレーニングを積み重ね、常に進化している証拠だ。

前日、Turnpoint3 Grossglocknerをとり、体調不良でダウンしていたMasayuki MatsubaraJPN2)、
朝食を食べられるくらいには回復、じりじりと距離を稼ぐものの、厳しい戦いが続く。

5日目のビデオクリップはこちら

 

2011.07.22

 

 Red Bull X-Alps 2011 day4


4日目、天候は雨。標高が高く気温が低いところでは雪。
小雨の中フライトしたアスリートもいたみたいだが、おおむねHikeを強いられた1日だったようだ。

Turnpoint4 Tre Cimeを最初にクリアしたのは、Christian Maurer(SUI1)、
これに続いたのは、Toma Coconea(ROM)、Paul Guschlbauer(AUT4)。
Turnpoint4 Tre Cimeの取り方も、Christian Maurer(SUI1)が最もクレバーだ。
他の2人は、何か作戦があったのか、
Turnpoint4 Tre Cimeの南側を大きく回りこんだ。
サポーターは、先行するアスリートの情報をアドバイスしたりしないのだろうか!?

Turnpoint4 Tre CimeでのChristian Maurer(SUI1)

Turnpoint4 Tre Cimeへ向かう
Red Bull x-Alps 2011より

Toma Coconea(ROM)

また、アップされるレポートや、Diaryの写真を見ていると、
どの選手も疲労がたまってきている事が、明らかだ。
残念ながら
Philippe BarnierFRA2)は自らの意思で、リタイヤを表明。
先日、
Christian AmonAUT2)も膝の故障でのリタイヤ。
Martin Romero (ARG)は足首を痛め一旦病院へ。今のところリタイヤしないとの事。
しかし、日々厳しさは増している。

一時期全く動きを見せなかったJouni Makkonen(FIN)は、
GPSの不良と判明。こちらは一安心。程なく新しいGPSへ交換されたそうだ。

そして、この日レギュレーションによる初のキックアウト(足きり)が行われ、
Ivar Sandsta (NOR)が戦線離脱した。
24時間のタイムペナルティーを受けていたため、72時間を待たずにキックアウトされたのかもしれない。

またこの日、Turnpoint3 Grossglocknerをクリアした
Masayuki Matsubara
JPN2)は、75kmを移動したものの、
体調が優れず、ダウンしているそうだ。
また膝も痛めているとのこと。いち早く回復して欲しいと祈るばかりだ。

トップ3の移動距離は、
Christian Maurer(SUI1) 69km
Toma Coconea(ROM) 110km
Paul Guschlbauer(AUT4) 79km

4日目のビデオクリップはこちら

ちなみに、ewbsiteには、こんな話もあがっていた。
Christian Maurer(SUI1)は、2009年に優勝したグライダーと全く同じ設計の3ライナーのOMEGAで、
この大会に参加しているとの事。
2009年当時、このグライダーは最新鋭のコンペ機とは一線を画した安定重視の、グライダーだと聞いていた。

2年経った今、PWCや世界選手権では、2ライナーのコンペ機が当たり前になった。
今回のX-Alpsでも、30チーム中6チームが2ライナーのグライダーを採用している。

性能的には明らかに2ライナーの方が有利なはず。
しかし、現在トップは3ライナーのChristian Maurer(SUI1)。
もちろんグライダーの性能だけで勝負が決まるわけではない事は理解している…。
きっと、Christian Maurer(SUI1)は、かなりこのグライダーに信頼を置いているのだろうし、
ビュービューの風の中フライトしなければならない、X-Alpsのような大会に対応できる
“Extreme Cross‐country glier”なのかも知れない!?

4日目のビデオクリップはこちら
ATHLETES' CLIP 1

 

2011.07.21

 

 Red Bull X-Alps 2011 day3


3日目、スリート達の朝は早い。
特にポジションの上位者は、夜間移動禁止の拘束を解かれると、
すぐにHikeを開始する。

昨日、いずれも85km以上のHikeを行っているのに…。
何処にそのような体力があるのだろう?
やはり、トップアスリート達は凄い!!

昨日辺りからChristian Maurer(SUI1)は、Paul GuschlbauerAUT4)と行動を共にしている。
Christianが
Paulにフライト技術を伝授しているのか?
それとも、Paul
がChristianに、地元の地形を案内しているのか?
それぞれ、
give&takeでwin-winの関係なのか?
勝手な想像が膨らむ…。

昨日、2人は同時にフライトを開始したものの、Christianが若干距離を伸ばした。
しかし、
Paulはそこから再びハイクアップし、長い距離ではないもののフライトし、
Christianに追いつくという一面があった。
これがX-Alpsの面白いところだ!?

現地時間9:00am悪い知らせが届いた。
トップ争いをしていたKaoru Ogisawa(JPN1)が管制空域の侵犯で失格になったという。
…今日はまだフライトしていないはずなのに等と思っていたら、
それは、1日目のTURNPOINT2 Dachsteinへのフライト途中の出来事だったようだ。
調子が良さそうだっただけに本当に残念。
言葉少なげな
blogでの報告に、無念の気持ちが伝わる。

Kaoru Ogisawa(JPN1)

Red Bull X-Alps2011より

また、この日の夜、以下のの5選手にも管制空域の侵犯に関する24時間のタイムペナルティーが科せられた。
(7月20日4:00amより24時間移動禁止になるもよう。)
R
ichard Pethigal (BRA)
Ivor Sandsta (NOR)
Vincent Sprungli (FRA1)
Clement Latour (FRA3)
Nuno Virgilio (POR

Turnpoint 1 Gaisbergの近くの管制空域の侵犯という事だったので、
ザルツブルク空港(ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト空港)によるものだろうか。

管制空域に関しては、100m未満の侵害ならば、24時間のタイムペナルティー、
100m以上は、失格という裁定らしい。
また、今回のLiveTrackingは、ソアリングしている場所がわかるほど細かく表示されているが、
その分バックアップのデータが膨大で、解析に時間が掛かったということなのかもしれない!?

さて、Kaoru Ogisawa(JPN1)を失ったX-Alpsは、
Christian MaurerSUI1Toma CoconeaROMPaul GuschlbauerAUT4)が引っ張る形になった。
この日は、かなり風が強く、簡単にフライトを許す状況ではなかったようだ。

Christian Maurer(SUI1)は
時にはAsicsのランニングシューズを履き(写真上)、
時にはトレッキングシューズを履く(写真下)。
これを見るだけでも、サポートとの連携が、
充実している事を想像させる。

Christian Maurer(SUI1)(左)とPaul Guschlbauer(AUT4)(右)

以上Red Bull X-Alps2011より

最も早くTurnpoint3 Grossglocknerに到達したのは、Christian Maurer(SUI1)。
続いてToma Coconea(ROM) Paul Guschlbauer(AUT4)の順。

Turnpoint3 Grossglocknerを6kmのシリンダーで、パスした3人は、
その後、かなり強い風の中、フライトを敢行。

Toma CoconeaROMPaul GuschlbauerAUT4)は、ほぼ同じところに降りたのだが、
この後、
Christian MaurerSUI1)はGPSの電源が落ちてしまい、
LiveTracking上では、全く動かなくなってしまった。
チーム
SUI1のサポートを行うTheurillatは、Christian Maurerに多くの予備バッテリーを持たせる事を、
オフィシャルから約束させられたに違いない!?

Christian MaurerSUI1)のフライト状況がLiveTrackingで見られなかった事は、
本当に残念だったが、強風の中4時間ほどフライトし、国境を越え、LDした場所はイタリアだった。
その後、
Turnpoint4 Tre Cimeへ向けハイクアップし、夜はパスタで、イタリア入りを祝うとの事。

またこの間、一気に64kmをフライトしたJouni MakkonenFIN)が3位までジャンプアップしてきた。

このレースに勝つ為には、フライト距離を伸ばし、距離を稼ぐ事が大切だという事を、
改めて、証明する日となった。

3日目のビデオクリップはこちら

 

2011.07.20

 

 Red Bull X-Alps 2011 day2


Google EarthをベースにしたLiveTrackingは、晴れているサテライト写真の為、
時として、現地が夜であったり、雨や雪である事を想像しなければならない。

また、サポート車の位置もLiveTrackingに表すと、もっと臨場感が湧くのだけれど…。

 

以上全てRed Bull X-Alps on facebookより

TURNPOINT2 Dachstein(標高2653m)をKaoru Ogisawa(JPN1)がトップでクリアした。
その後はロープウェイの駅辺りに居た感じだろうか!?
Kaoru Ogisawa(JPN1)をはじめ、多くのスリートたちが、地元の山岳ガイドのサービスを利用したようだ。
Christian Maurer(SUI1)も山小屋のような場所で夜を過ごした後、TURNPOINT2をクリアしていった。

TURNPOINT2 Dachstein(標高2653m)は、霧に包まれ、足元はかなりスリッピーだったもよう。
写真を見ると、確かにこれではフライト出来ません。
しかし、こんなコンディションの中、
Mike KüngAUT3)とHonza Rejmanek(USA)はよくフライトしたものだ。
一瞬の晴れ間を狙ったのだろうか?

何人かのアスリートは、Flyを交え距離を進めたが、ソアリング出来た選手は少ない。
この日の大半をリードしたKaoru Ogisawa(JPN1)は、
TURNPOINT2 Dachsteinを下り、計約85kmをHikeした。
平均速度は6km/h。

また、Christian Maurer(SUI1)は、9kmのFlyと91kmのHikeを合せ、
100kmの距離を移動し、現在トップ。

これらの数字を見るだけで、
どれだけ過酷な競技なのか、ヒシヒシと感じる。
どの選手も、事故無く安全に、モナコへ向かって欲しい!

2日目のビデオクリップはこちら

 

2011.07.19

 

 Red Bull X-Alps 2011


World Paragliding Championshipに引き続き、
こちらも2年に一度の大イベント
Red Bull X-Alps 2011が始まりました。

2003年に始まって以来、2年に1度開催されてきました。
ルールはいたってシンプル、ヨーロッパアルプスの山々を越え、地中海に面する美しい街モナコに、
誰が最も早く到達するかを競うものです。

移動方法は、パラグライダーと自らの足のみ。
今回設定されたコースは、オーストラリアはザルツブルグからモナコまでの864km。
安全を最優先した競技といより、エクストリームアドベンチャーレースなのです!!

競技は、アスリートとサポーターの2人1組のチーム制を組み、競技を進めます。
とかくアスリートばかりにスポットが当たりますが、
サポートの役割は大きく、気象情報の提供、ルート情報の確保、食料の調達や洗濯、
アスリートに車で併走しながら、これらの作業をこなしていかなければなりません。

また、これらの壮大なアドベンチャーレースも、昨今の通信機器の発達により、
遠く離れたここ日本でも、インターネット環境さえ整っていれば、簡単に観戦する事が出来ます。

日本からは、

Team\ Athlete Sapporter

Blog

 
JPN1 Kaoru Ogisawa Masaru Saso

オギーのログブック

 
JPN2 Masaki Matsubara  Shinichi Nagashima

男前ネコと空男

 

の2チームが参加しています。

しかし、今回の大会スタート前に、残念な知らせが入ってきました。
2007年の大会に優勝した
Alex Hofer(SUI2)は、
イタリアでのトレーニング中
、アクシデントに見舞われ、
今回のRed Bull X-Alps 2011は欠場せざるを得なくなったそうです。
楽しみの一つだったChristian Maurer(SUI1)と
Alex Hofer(SUI2)の勝負が、
見られなくなった事は本当に残念です。

7月17日11:30am
ザルツブルグ、モーツアルト広場をスタート。
(現在、サマータイムのため、日本との時差は-7時間。)

ザルツブルグ、モーツアルト広場をスタート

今回もToma Coconeaが初っ端から飛び出す!

Andy Froetscher (ITA) preparing for flying on the peak of Gaisberg in Salzburg

The take off at Red Bull X-Alps 2011 on Gaisberg in Salzburg, Austria

以上全てRed Bull X-Alps on facebookより

今回は、23:00〜翌朝4:00までは、移動禁止ルールが加わわりました。
以前は不眠不休でレースが行われており、大きな事故が起きなかったことが不思議なくらいでした。
今回は夜の5時間は移動禁止にし、十分休養をとり事故を防ごうといった趣旨があるらしいです。

1日目が終わった時点で、ターンポイント2のダハシュタインをクリアしたKaoru Ogisawa(JPN1)がトップ。
前回のディフェンディングチャンピオンのChristian Maurer(SUI1)も着実に、後を追っています。
そして、特筆すべきは、Toma Coconea(ROM)がFlyでかなりの距離を稼いだ事です。
ランニングマンや重戦車の異名を持つ(?)Toma Coconea、
丘があろうと、山があろうと、湖があろうと(?)突き進むスタミナは誰にも負けません。
しかし、今回はかなりフライト技術を磨きこの大会に参加しているという噂があり、
それを証明するかのような、見事なフライトでした。

まだまだ、このアドベンチャーは、始まったばかり!
この後待ち受けている数々のドラマを楽しみに、
LiveTrackingにかじりつきたいと思います。

1日目のビデオクリップはこちら

 

2011.07.17

 

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