ASHIO XC CHALLENGE 2006
ー 未知の西方面、フラットランドへ −
2006年4月9日 晴れ時々曇り
6:30am頃目が覚める。昨日風呂帰りに買っておいた朝食を食べ、Flightの準備を整える。
TOでラインチェックがてら、ゼッケンを上面に張る。
10:00am頃ブリーフィング開始。
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TOでウェイティング中 |
飛んでゆく方向を、西から北方向にFixし、回収の効率を図るとの事。
諸注意を受け10:30amゲートオープン。
フリーフライトでゲートオープン前にTOしたグライダーは、グングン高度を稼ぎ、
もう既に筑波に向かったらしい。
朝冷え込んだせいもあり減率はよさそうで、ゲートオープンして以来、
一機たりともLDに向かうことはない。前半に出た一団は一旦筑波方面に向かい、
高度2000m前後でスタートを切るという景気のいい無線が、次々と入ってくる。
いよいよ、12:00pmTO。順調に高度を稼ぐものの、ファーストサーマルは1200m。
サーマルトップが1200mと言うことではなく、もう既にそこが雲底なのだ!。
ン?無線で聞こえてきた先行情報とは、全く状況が異なっている。まずいぞ〜。
気を取り直し再び上げなおしにかかる。
(後で聞いた話だが、このタイミングでガストが入り、TOは一時クローズになったそうだ。)
Hang TO上空1360mで西へこぼれる。
この時、尾根上に川口さん、かこちゃん、Sue-san、のりーさんを確認。
かこちゃん、川口さん、それを追ってSue-sanは南西方向へグライド開始。
のりーさんは北西方向へグライドし始めた。
私は少々迷って、自分から近い方の雲を狙い、のりーさんの後を追う。
前方でリジットが旋回開始、のリーさんが旋回開始、その下に潜り込む。
桜川を越えたところ、対置高度約340mでセカンドサーマルをゲット。
強めの東南風に流されながら、1150mまで高度回復。新治駅東側で、水戸線、R50を渡る。
協和町900mでサーマルゲットこのサーマルで、約1800mまで高度回復。
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二宮上空 |
鬼怒川上空 |
二宮を越え鬼怒川を越えた頃、今回の最高度雲底2130mまで到達。
自治医大の北側で東北新幹線を越える。この辺りは雲を伝って移動。
この間に併走していたのりーさんを見失う。
しかし、極力効率の良いグライドを心がけ、フォロー側へ流して行く。
フラットな地形を飛んでいると、Manillaを飛んでいる時の事を思い出した。
と同時に、建物や交通機関の発達の違い、文字通り人口密度の違い等が
手に取るように分かる。やっぱり、日本は狭い!!(いろいろな意味で…)
壬生辺りで、のりーさんを発見。東北自動車道を越える。
TOから直線距離で約45km弱、フラットランドを渡りきり対岸に到着したような気分だった。
再びのりーさんと共に、鹿沼市の西側を北上し始める。
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フラットランドを渡りきる、後ろが日光連山 |
東側に赤岩を望む |
しかし、全く飛んだことのない所なので、実際は全く何処を飛んでいるのか分からない、
というのが正直なところだった。
そろそろ赤岩エリアが見えてきてもいい頃なのだけれど、全く見当らない。
それもそのはず、西側に赤岩が見えてくるのかと思っていたら、
なんと赤岩の6km西を北上していた。
Flight時間が2時間30分を越え、少々集中力が低下してきた頃、
高圧線を2本越えなければいけなくなった。
十分警戒しなければいけないのだけれど、少々めんどくさくなり、
高度があるうちに高圧線をパスし、北上開始。
するとサーマルゲット、ラッキー!!1330mまで回復。東武日光線沿いに再び北上開始。
今市の街が見えて来た。低くなってしまったけれど今市に突入。
本当はもっと高度を稼いでから、市街地に突入したかった。
のりーさんと共にサーマルを探る、いち早くのりーさんは高度を稼いで行ってしまった。
私は撃沈。下ろすところも狭くスポットランディングを覚悟し高度処理開始。
対地高度残り100m、ショット気味に上がるサーマルにグライダーが引っかかった。
それも荒れ荒れ!下は人家だし、こんなところで緊パラを投げる訳にはいかない。
まして、絶対に落ちるわけにはいかない。
クシャン、クシャンとキャノピーが音をたてる、
ラインテンションは抜けるし、翼端はぶっ潰れるし、
かといって、グライダーコントロールをやめるわけにはいかないし、
でも何とか、1280mまで回復。再びグライド開始。
しかし、思うようにスピードが上がらない。
日光連山から吹き下ろす西風が強くなっている。
と言うか、今市の市街地上空で風がぶつかっていたみたい。
西風が強いと分かっていたら、もっとルートを西に向けるべきだった。
少々ルートを東に戻され、西風強風の中、アクセルを踏みながら、
ほとんど垂直降下、そして田んぼにLD。
TOより66.1km、約3時間40分のFlightでした。
結果的には、昨日の板さんセミナー通りのコンディションになり、
西方面の可能性を垣間見ることが出来た。
帰りは、シロウさんが回収に来てくれて、
本当に助りました。どうも有り難うございました。
今回のりーさんとはほとんど一緒にFlightしました。
うーんきっと、単独でFlightしていたら、ここまで飛べていなかったことでしょう。
楽しかったですよ〜!!
今回の西方面へのクロカンは、全く経験がなく、
本当に楽しいものでした。
しかし、土地勘がない分、ルート選択をミスしグライド効率を落としてしまったり、
カシミールで、軌跡をチェックしてみると、
実際と頭の中のコンパスが45度以上ずれていて、少々驚きました。
実際に飛んでいて、それに気づいた時は、もう遅かったって感じでした。
XC
Flightは回収を前提に成り立っているわけで、
今回の回収隊は、ハンググライダー関係者の方が多く、
特にFlight中聞こえていた、回収無線は本当に心強ったです。
万全な回収体制は大変ありがたく感じました。
Staffの皆さん本当に有難うございました。そしてお疲れ様でした。
ASHIO XC CHALLENGE 2006
ー Awarding Ceremony −
2006年4月15日
晴れ
夕方17:00pmより表彰式だという事なので、NASAに行って来ました。
今日は風が強く、Paraでは飛んだ人がいなかったようで、
沢山の人がいたわけではありませんが、アットホームな雰囲気の表彰式でした。
こんなに沢山のPrizeを頂いたのは初めてで、
なんだか本当に嬉しかったです。
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左から3位ちゃっぴーさん、優勝のりーさん、2位私、女子優勝和波うららさん |
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1位2位3位はAdvance
Omega6と言うことで、Geneceさんからエスケープバッグ
Xinomacさんからの協賛品SUP'AIRのFlying Jacket
賞状・賞金を頂きました。
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公式結果はこちらから→
参加選手のログはこちらから→のりーさんの足尾バーチャルフライト
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