ASHIO XC CHALLENGE 2010 Day1
2010年3月27日(土曜日)

さて、今年もクロカンチャレンジ、
通称クロチャレの季節がやって来ました。

Webでのエントリーが、オープンして約2時間で、
定員を迎えるという異常事態があったようです。

景気の冷え込みと共に、
衰退してきているように思える、数々のパラグライダーの大会の中、
年々人気が上がってきている、珍しい大会の一つともいえるのではないでしょうか。

何がそうさせているのでしょうか?
比較的、リスクを背負わずクロスカントリーフライトできる恵まれた環境?
回収の事を考えなくて済む大会のバックアップ体制?

他の大会にあまりエントリーしない私にとっては、
たまにしか合えない遠方のPilotや、
NASAエリアのウィークエンドパイロットとの、
久々の再会の場であり、
年に1度のお祭のような楽しい大会であることに他なりません。

既に東京からは桜の開花を耳にしましたが、当日は非常に肌寒く、
寒の戻りというか、花冷えというか…。
日照は十分なのですが、気温は比較的低めの1日になりました。

7時半にレジストレーションを済ませると、
ランチオーダーシステムの順番は36番。
100名のエントリーを考えると、決して悪くは無いかなぁ…。

慌てることなく、TOに付くと、
もう既にセットアップを済ませたグライダーがあちらこちらに置いてあり、
否が応でも雰囲気は盛り上がって来きます。

TOでのブリーフィング

10時過ぎ、TOにて開会式、諸注意、選手宣誓、ウェザーブリーフィングが行われる。
800m辺りまでは、順調にサーマルは上がるとのこと。
その上1200m辺りまでは、安定層があり、
それより上の高度はは西風が強くなるとの事。
さて、どんな経路を辿るべきか…。

地表の風は、南東から南へ振る予報。
下手すると、南西になる可能性も無きにしも非ず。
個人的には、南風になってから、効率良く北へ進みたいと思っていました。

TOは南東風。
ゲートオープン後、東ランチでは、ランチオーダーシステムが実施され、
南ランチは、フリーでTOする事が出来るルールです。
抽選でのランチオーダーの順番が遅いPilotは、当然南ランチからTOする方が、
優位に事を運ぶことができるわけです。

TOしてゆくPilot達は、
どんどん高度を稼いでいます。
明らかに1000m辺りを
フライトしているグライダーは、
ピタリと西を向きとまっているように見えます。

toの風は、途中で南になり東ランチがクローズ。
ほとんど選手が居なくなった12時30過ぎ、
準備を済ませ私もTO。

TO直後は、サーマルを捕まえられず、少々もたつき気味。
その後何とか南風でドリフトしながら上がるサーマルで、高度を稼ぐ。
丸山辺り、尾根線上はやはり西風が強い。
コンペ機を駆るgo1、地元のしろーさん、SUGちゃん、和夫さん、
その他数名のグライダーを確認。

1500mに達したところで、北へスタート。
いち早くスタートを切ったしろーさんは正しくフォローを背負い、
北東方向にある吾国山方面へ。
私は、そちらを気にしつつ、
西風に押されながら、北方面へ編流飛行。

板敷を過ぎる頃、左手前方に竹@aircrossを発見。
国道50号手前で合流。

 

南ランチより

羽黒山東側から上がらず下がらず、付かず離れずで、
高峯へ到着。少し遅れてgo1も高峯へ到着。

ここからが問題、南西風が強く、尾根上のサーマルは、凄い勢いで流されている。
ソアリングするものの、北東へ流されるばかりで、あまり高度を稼ぐ事が出来ない。
そのサーマルを捨て、アゲインスト方向、沖から上がるサーマルに乗り換え無ければならない。
こうなると、動きはコンペ機に軍配が上がる。
ぺネのあるグライダーは、強風の中、スイスイと前に出てサーマルを乗り継ぐ。
それが出来ないこちらは、いっそう慎重に、サーマルを乗り換えるタイミングを計る。

いち早く竹がゲインし、一番東の尾根を使い北上開始。
その後go1もかなりいい感じでサーマルをキャッチしゲインしてゆく。
また取り残されてしまった。私は全く上げきることが出来ず、少々慌て気味に、西側の尾根と真ん中の尾根の間を北上開始。

東宮ゴルフ場手前、600mを切ったところで、サーマルゲット。
この辺りは綺麗に南風。1100mまで上げ、移動開始。

その後、茂木上空は南西の風で1200mまでゲイン。
那珂川ドッグレッグ付近で1500m

このサーマルで、何とか烏山に出ると、一層西風が強くなる。
サーマルで高度を上げれば上げるほど、西風が強く、編流修正飛行を強いられる。

極端に言うと、西北西にグライダーを向けながら、、北方向へ25km/hでフライト。
なんだか、こりゃ、クロスカントリーフライトじゃないなぁ…。

烏山で1170mまで上げたサーマルが最後になり、その日のファイナルグライドに入る。
回収の効率を考え、国道294沿いに下ろそうと思ったが、地表の風が思ったより強そうだし、
意外と電線も多く見受けられるので、那珂川沿いの広い場所を選定し、無事LD。
既に、空はオーバーキャスト気味だった。

山側に入って行くルートもあったのだけれど、
極力リスクを背負いたくないので、このようなルートになりました。
風がもっときちんと南であれば、もっと効率よく距離が伸びたでしょう…。
けど、こんなもんかなぁ…。

  LDした頃はこんなに雲が張ってしまいました。

TOより約51km
久々の烏山超え、楽しいクロカンになりました。
尚、大会は、メインTO、NASA TOを使うため、1kmのスタートシリンダーを採用の為、
実際TOの距離-1kmの換算になるようです。

10時

11時

12時

13時

14時

15時

ASHIO XC CHALLENGE 2010 Day2
2010年3月28日(日曜日)

朝、レジストレーションを済ませるものの、
予報通り、曇天、寒気が入っているので、気温減率は悪くないものの、
風は強めの北東風。

協議の結果、競技は早々にキャンセル。
9時30分から表彰式が始まった。

総合の表彰(Photo from NASA website) 女子表彰
全員で記念写真(Photo from NASA website)
メーカーPilotは、
順位にカウントされない為、
5位に入る事が出来、
賞状とAdvanceのシャツを頂きました。

遠くから、
足尾エリアに来てくれた
Pilotの皆さん、
大会スタッフ、
関係者の方々お疲れ様でした。
また来年、皆で安全にクロカンしましょう!!

リザルトはこちらから。

ログはおなじみ
のりーさんの足尾バーチャルフライト
見ることが出来ます。


 

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