Australia Life in Manilla
- January 2006 -

3月3日
今日も朝起きると曇り空。今日は少々遅めの8:30am頃起床。
朝食を食べ、9:30am頃本日Manillaを発つ早野さんをバス停までお見送り。

さよなら早野さん

何とか雨は降らないみたいなので、Mt.Borahへ行ってみる事に。
East Launchでは、ロシアからニコライが連れて来たツアー御一行様が20人弱居て、賑わっていた。
SIGMA6、AvRSF等がFlightしていたが、少々風は強め、
ロシアのツアーPilotが駆るAvaxAspenがコラップスに入りレスキューを投げるものの、全く大事には至らなかったみたい。

ど強風の中Flight 各国のPolitで賑わうTO

Koreanや、Norwegian、Frenchなど段々とTOは賑わいを見せたが、我々は誰も飛ばず。
一旦下山してキャラバンパークで昼食。
その後、岡さんがMt.Borahに到着したとの連絡を受け迎えに行く。

夕方は、キャラバンパーク主催のBBQ。

キャラバンパーク主催のBBQ

3月4日
もうこのフレーズにも飽き飽き!朝食を食べていると、ポツポツ雨が降ってきた。
今日は、若山さんが到着予定。Tamworthに迎えに行く。
帰りに後半戦分の食材を買出しし、
夜はアボカドをトロに見立て、手巻き寿司。
さて、明日からは、いよいよPre世界選手権。

3月5日
朝9:00am HQに集合。FAIのオフィシャルが来ていたり、
賑やかで、Kiwi Openとは少々雰囲気が異なっている感じだ。

今日は東風、少々風は強そうだけれど、何とかTO出来そうな雰囲気。
発表されたTaskは、西へ60.6kmBaan Baaがゴール。
Individual Elapsed Time Race。今まではほとんどクロックスタートだったのだけれど、
今回は、departure pointが付かない。自分のタイミングでStartできる訳だ。
Mr.Tから早めの展開が予想されるから・・・。とアドバイスを受けたので、
ゲートが開いて、早めのTOを心がけた。

Gate Open

しかし、風は強く、リッジ状態。
ショット気味に上がるサーマルを引っ掛けるようにして、ゲインしていかなければ、高度を稼ぐことが出来ない。
低い人は1400mくらいでスタートを切っているようだ。

TO直後の様子

しかし、スタートを切る高度は、高いに越したことは無い。
今日はキープハイで行くぞ!!と心に誓い、粘りに粘って雲底2100mまで上げいよいよスタート。
エディに川地さん、他にOmega6が一機、悪い面子ではない。
皆よりわざと1周多く回し、キープハイ・ゴースロー。
当然エディーはアクセルを踏み込んでいるようで、見る見るうちに低く、小さくなっていった。

 勿論、グライド中に次のサーマルを
 見つけなければいけないのだが、
 空の95%は厚い雲に覆われていて、
 サーマルのトリガーを見つけるのが困難。
 スポットライトのように
 照らされている畑を狙ってみるものの、
 うまくサーマルに乗ることが出来ず、
 4WAYS付近にいち早くLDしてしまった。
 Mt.Borahを同じタイミングで、
 スタートしたグライダーは、
 ほぼ皆撃沈!
 もっと速い展開で、
 Taskをこなして行かなければ駄目だったみたいだ。
 こんなに急激に天候が渋くなる事を、
 全く想定していなかった。
 我々のチームでは、
 早めの展開に対応できたキドちゃんと若山さんが、
 ゴールをメイク。
 私にとっては幸先の悪いスタートになってしまった。
ほとんど晴れ間はなくなってしまった  

3月6日
今日も朝のうちは、ほとんど雲の無い青空。
朝のブリーフィングでは12:00pmにMt.Borah west launch集合との事。
しかし、現地に到着してみると、西風が強い。
何とか、TO出来ると思いきや、限界に近い雰囲気。
東に42.5kmWatoson CreekまでのTaskが発表され、準備に取り掛かる。
しかし、ゲートオープンの13:00pmにSuspended(中断)が発表され、15分、30分と延期されるものの、
14:00pmを過ぎには、西側からシャワーが接近し、launchに雨が降るタイミングの前に、キャンセルが決定。

Mt.Borah West Launch

その後、雨はすぐに止み、強風の中、若山さんと青木さんがキャラバンパークまでのフリーフライトを楽しみ、
本日終了。

夜はビーフシチュー。

3月7日
今日もいい天気!!。朝Wind Talkerを聞く分には飛べそうな風。
朝のブリーフィングでは、昨日早々にキャンセルされた事にクレームをつけるトルコの選手が居たが、
安全が確保されない風だったという、Godfleyの意見は正しかったと思う。

その後トラブル発生。我々の借りたレンタカーのタイヤに異変が見られ、
このまま走っているとバーストの危険が出てきたため、
スペアタイヤと共に2本新品のタイヤに交換、2本でAU$170。
前回来た時に、インターネットカフェの主人だったオヤジさんが、
車の工員さんになっていて、少々驚いた。

時間ぎりぎりの11:30pmMt.Borahに到着。
ところが、なんだか昨日と同様西風が強い。
昨日ゴールに設定されたポイント、東に42.5kmWatoson Creekが、ターンポイントになり、
その先のURALLAがゴールに設定された。東に進むコースは、結構山深く、風を読むのが難しい。
十分に注意しなければならない。

昨日と同じマッタリとウェイティング中…だから昨日と同じような写真です

しかし、Taskが発表されたものの、Holdされたままウェイティングは続く。
風は止まず、時折48km/hの風が吹く始末、
今朝のクレームがあってか、オーガナイザーはキャンセルを宣告しない。
時間は刻々と過ぎ、16:00を少し回った頃、Godfleyが今朝クレームを付けたトルコの選手を呼び、
キャンセルの宣告をさせた瞬間、Lounch Areaは爆笑に包まれた。

夕食は、Akiお手製の肉じゃが。
食後はバーへ行き、ムッシュは一人で酔っ払っていた!?

3月8日
今日もいい天気!!(なんか、空元気っぽくなってきた。)、
Wind Talkerはガストで17km/hと非常に弱い風を伝えている。
うーんやっと、飛べそうな感じ!

朝のブリーフィングでは、風さえなければ昨日は良いコンディションだったらしく、
今日は、はやめにTOできるように、11:00pmMt.Borah集合。
Launchに着いて見ると、風は北東、すなはちフォローの風が吹いている。
続々と他のチームの車も到着するのだが、なかなか車からグライダーを下ろす気になれない。
しばらく経つと少しずつ風が変わり、West Launchから出られそうな風になってきた。一安心。

発表されたTaskはWarialdaまで。121kmのTaskだ。
焦らず、気合を入れてFlightしようと思う。
まずは、いい感じに高度を稼ぐ。先頭集団はいい感じにコマを進めていると思いきや、
なんと一旦TOよりに戻ってきた。

Mt.Borahの尾根が切れるところで、遥か下にマックスを発見。
日本人のメンバーもほぼ皆確認。今日はAkiがいいスタートを切ったようだ。
Barrabaを超えるところは、ロンググライドが出来、なかなかいい感じだった。

Barraba

けれど、次にサーマルになかなか当らず、
後半のグライドは、少々ひやひやした場面もあった。
Barraba以北は西側のルートを取りたかったのだが、

集団で移動した方が明らかに有利

先行する集団が、東のルートを通ることが多く、
比較的、どっちつかずの真ん中るーとを進む形になってしまった。

後半は、西日を受ける東尾根上空を進む形。
Bingaraの街が見えた時には、正直ここがゴールなら良かったのに・・・なんて、自分勝手な事を考える。

Bingara valleyを突っ走る Bingaraの街が見えた

もうどんどん陽が傾き、サーマルも元気がなくなってきている。
Bingaraの街の先の山から上がるか弱いサーマルを拾い、本日最後のグライドに入る。
最後のグライドは、高度の低い川に向かうもので、少しは距離を稼げた様に思う。

標高の低い川原をねらいLD 回収道路R95沿い

我々のチームでゴールできた人はひとりも居らず、
しかし、Aki、賢一、岡さんは、フライトの距離でParsonal Bestを叩き出したみたい。
本当におめでとうございます。

3月9日
昨日のコンディションは、完全なブルー。Day Prizeでは3000mをOverした人が、表彰されていた。
個人的に後100mくらい上げれば、Day Prizeだったのに残念!?。

今日は、Mt.Borah North Launch11:30am集合。
北は今回はじめて使うTO。しかし、風は左サイドからなめており微妙な感じ。
しばらくすると、West Launch移動の指示が出て大移動。
しかし、空は高層雲は張ってしまい、ほとんどオーバーキャスト状態。
発表されたTaskはMt.Borahから南東方向56.5km、Bendemeerがゴール。
風は弱く、南から出たり、東から出たり、選手達はLaunch areaを右往左往。
最初は、こんなコンディションで、Taskできるんかい!?
なんて思っていたのだけれど、曇りのまま少しずつ条件は良くなってきているみたい。

東からいち早くTOしたムッシュは第一集団でスタート、なかなかカッコよかった。
私も負けずに西からTO、一旦低くなるのの、何とかレベルまで回復、そこからは、集団で高度を稼いでゆく。
ジーノや、パクちゃんも居る、Omega6、3機でセンターリング。セカンドサーマルは約2100mカッツリ雲底につけ、

雲底からManillaの街へアプローチ

Manillaまで到着。ここまではなかなかいい感じ。しかし、その後が駄目駄目君。
その後は、1700m程度にしか上がらず、相変わらずkeep lowで、仕方なく移動開始の繰り返し。
直線コースを選び、効率の良いルートを選択したものの、
迂回ルートを飛んでいた集団に飲み込まれ、挙句の果てにkeep lowのつけを返せなくなり、
Mr.Tや、その他の選手と共に28km付近でLD。

後ろから、どんどん雲がやってきて、急がなければいけない強迫観念に支配されていた気がする・・・。
その上約50mあたりを飛んでいたマックスは、何とか上げなおしガーグルの一員になって、ゴールに向かっていった。
まるで、へリュームガスでも積んでいるかのごとく、浮きのいい様だった。どうやらダウントリムを使っているみたい!?
回収は順調で、なんの問題も無く今日は終了。
我々のチームで、ゴールをメイクしたのは賢一ただ一人。
ゴールメイクおめでとう!!

茜色に染まったMnillaの街

夕方Manillaにつく頃には、綺麗な夕焼けが見られた。
明日もきっといい天気だ!!

夜は、岡さんの6日早い誕生日をケーキでお祝い。

3月10日
今日もいい天気、風も弱そう。昨日の夕焼けは嘘をつかない!?
今日のTaskは、90.1kmBingaraがゴール。今回初のRace to Goal。14:00pmの一斉スタートだ。
スタートはゴールまで80kmの地点を切ったところ。
すなわち、14:00pmまでに10.1km進んでおかなければならない。

スタートは雲底約2600mにつけることが出来、いい感じにスタートを切る事ができた。
しかし、Barrabaまでは非常に苦しく、上げきらないまま移動を繰り返す。
本当に途中で降りてしまいそうで、ヒヤヒヤしっぱなし。
何とかBarrabaを越え、西ルートを北上する。

残り25kmでスタック、高度が低い上に日照がさえぎられ、ジリ貧状態。
しかし、何とか高度ロスを防ぎながら、様子を見る。
前方の次のサーマルポイントまではちょっと距離があり、そちらに賭けるには少々リスクが大きそうだ。
などと思っていると、後ろ側で高度を稼ぎ出したOMEGA6を発見。
ここは少々勇気を出して後戻り。・・・そして何とか高度回復!再びGoal目指してグライド開始。

残り18km再び高度が心細い数字になる。
周りには1機も居らず、何とかこのピンチを打開しなければいけない。
風の方向、雲の形、日照の条件等を考えサーマルを探す。
+1〜+1.5m/sの弱いサーマルをゲット。何とかこれに食らい付く、
すると、後方でグングン高度を稼ぐ2機のグライダーを確認。
もし今乗っかっているサーマルが使えなくなったら、後ろへ下がってでもそちらへ乗り換えよう。
そう思い、センターリングを繰り返す。
少しずつ上昇率を増してきた。何とか上げきることが出来た。
後ろのサーマルより、こちらの上昇率が勝った。ラッキー!!

ほぼ雲底

ファイナルグライド中

Goalまで約15km、ほぼ雲底、高度2300m。
Goal地点の標高を差し引くと、グライドレシオ約7.5!対地速度は40km/h台後半を示している。
頭の中のファイナルグライドカリキュレーションはまだOKを出せていないけれど、
もうそこからGoalまでのコース上には、使えそうな雲はひとつも無い。
時間も時間なので、ここは一発勝負!ショートしてももう仕方ない。
腹をくくり、ファイナルグライド開始。
ブレークコードは絶対に引かないことを決意し、両手はカラビナを握る。
進路の修正は体重移動のみ。
後は短い足を折りたたみ、ネイキッドハーネスにもぐりこむ。
GPSは刻々とゴールまでの距離を地縮めて行く。バリオで確認できる沈下率は以外に大きい。
ちょっとショート気味か!?しかし、後は効率のいいグライドをするしかない。
残り高度1000mを切る頃から、グライドレシオが良くなってきた。
先にゴールしていたキドチャンから、「余裕」の無線が入ってきた。

ゴール地点確認!届け! 無事ゴール!

残り高さ約300mでゆっくりと、Goal Lineをカット。
今回のオーストラリアで2度目のゴールをメイク。しかも、今回はゴールラインカット!
時間はたっぷりかかってしまったけれど、
皆が待っていてくれるところへ、滑り込んでゆくのは本当に嬉しい。

ゴールラインカット後ランディング直前

Photo by Kido-chan

こんな長いFinal Glideをしたのも初めてだったし、
緊張もしたけれど、本当に気持ちよかった。

そろそろ、食材も整理にかからなければいけない!?
今日の夕飯はチラシ寿司。

3月11日
泣いても、笑っても、今日は最終日。
発表されたのはTOより北北西方向Gravesendがゴール、124kmのTaskだ。

ファーストサーマルは、意外に簡単に雲底に付ける事が出来た。
第一集団はすかさずスタートを切る。しかし、PWC Pilot達はスタート方向に戻って行く。
自分の実力を考えると、やはり第一集団でスタートしなければいけなかったのだが、
ほんのちょっと、高度にアドバンテージがあった私は、
今日は最終日だし、PWC Pilotと飛べる機会なんて滅多に無い事。
どれだけ何が違うのか、試してみたくなった。

次のスタート1:30pmに向け、再度高度を稼ぐ。
GPSの時計を見ながら、何とか再び雲底につけ待機する。
当然、計ったようにピッタリ1:30pmトランジット開始!その美しい事といったら感動的だった。
集団は横へ広がり、決して早くないスピードでグライドする。
しかし、先行しているグライダーが一度ピッチアップするや否や、集団のスピードは格段に上がる。
アクセルを踏んでいるのは当然なのだけれど、さっぱり高度ロスする様子は無い。
付いて行くには、当然アクセルを踏み込むしか方法はなく、高度差はどんどん広がって行く。
私が、サーマルにたどり着く頃には、すでに集団は上げきっており、どんどん差が付いて行く。

マックスと共にソアリング 最後につけた雲底

同じサーマルに何とか付いて行けたのは、2つ目まで。
そこからは、全く不利な単独飛行を余儀無くされた。

その後1度、何とか雲底につけるものの、そこからは蛇行しながら、
ほぼ1グライドでLD。距離は約76km。全く駄目駄目のFlightだった。

このTaskでは、100kmFlightしても90位にしか入れないハイレベルなTaskになったようだ。
第1集団で動いていれば、もう少し距離が飛べ、結果の順位も、もう少し上がったかもしれない。
しかし、もう今後、PWC Pilot達と飛べる機会なんて無いんだろうななんて事を思うと、
本当にいい経験だった。

Pre Worlds
Task Day Month Task Distance   Place Distance  
1  5th March  60.5km    88位  18.0km  
2  8th March 121.0km    62位  97.2km  
3  9th March  56.0km    72位  28.7km  
4 10th March  90.1km    50位  90.0km Goal Make
5 11th March 124.0km  

103位

 76.3km  
               
Overall          80位 310.2km Total Distance
Serial          23位    

結局、総合80位/148人
Serialクラス23位/73人
残念ながら、これが今の実力。

公式結果

気が付くと、毎日太ももが筋肉痛だった。
そう、普段Paragliderに乗っていて、こんなにアクセルを踏んだ事は無かったような気がする。
以前乗っていたOMEGA5に比べると、今回の翼OMEGA6は、
ライザーの機構が変更されていて、アクセルは格段に軽くなっている。
それでも、足は筋肉痛。
筋力が衰えているのか、または普段こんな長時間アクセルを踏むことがないからか、
・・・きっとどちらも正解に違いない。

周りを飛ぶ他のグライダーが早すぎるのだ。
普段ホームエリアをフライとしていて、自分のグライダーのスピードにストレスを感じる事は、
ほとんど無かったのに、そのストレスが自分の足を筋肉痛に誘導しているようだ。

3月12日
朝お世話になったキャラバンパークのLee&Davidに挨拶をする。
キャラバンパークの前オーナーの
EricFrançoise,が非常に親切にしてくれた思い出があり、
正直、今回は前回の様な事はないだろうと、覚悟していたのだが、
Lee&Davidにも本当によくしてもらった。

最後に皆で記念写真!

この後、再びMt.Borahへ行き、メンバーの半分がFlightを楽しむ。
そのまま5:00pm、Tamworthで軽い食事をすませ、
Sydneyまで約500kmのロングドライブ。

夜は、空港の近くのビジネスホテルに1泊(AU$86/3人)。

3月13日
朝レンタカーを空港に返し、9:10amKE812便で、
Sydney Australiaを後にした。
Kiwi Openが終わり、一足先に同じスケジュールで帰国した早野さんは、
飛行機が送れIncheonでのトランジットに間に合わず、Soulに1泊したというe-mailを貰っていたので、
少々緊張のトランジット。
Seoul到着が6:10pm。もう既にTokyo行きのBoarding時刻だったけれど、何とかトランジットも間に合い。
無事8:50pmほぼ定刻通りに成田に帰国。

皆さん本当にお疲れ様でした!!

 

Kiwi Open、Pre Worldsを通して、7本のTaskが成立し、トータル407.4kmをFlightすることが出来ました。

実力以上の結果を出すことは出来ませんでしたが、
15km以上のファイナルグライドをし、白いゴールラインを切った後、
Team Mateに迎えてもらえるあの時の幸福感は、忘れられないものになりました。

不幸にも大会中に事故が起こり、

Nicky Moss(GB)は、
不幸にも
BombOutしたときに
LDで足を骨折してしまった。
実際の痛みは勿論、
精神的にも決して、
楽ではなかったに違いない。

しかし、最後まで笑顔を
絶やさない彼女を見ていると、
かえって、
こっちが救われた気持ちになる。

怪我をしても、
Competitionを辞めない
という彼女の強い気持ちが、
美しい彼女の容姿を、
形成しているの要素の一つに違いない。

See you next time!と言ってくれた
彼女の笑顔も忘れられない思い出の
ひとつになった。

ナーバスにならざるを得ない場面もあったりしました。
けれど、2年ぶりに会った外国人Pilot達が、私の名前を覚えていてくれて声をかけてくれたり、
Paragliderをしていなければ味わえなかった幸福感をひしひしと感じられた事が沢山ありました。
人生の宝物とは、きっとこういうものなのかも知れません・・・。


Paragliderを始めて十数年、もう飛躍的にFlight技術が上がるわけでもないし、
認めたくないけれど、体力や集中力も衰えて行くばかりだし、
Flightもマンネリ化していて、そろそろこの辺りが限界なのかなぁ…
なんて、思っていたところがあり、
正直、今回のAustraliaも散々迷った挙句のエントリーだったわけです。

しかし、圧倒的なFlight技術を持った、バイタリティ溢れる、
魅力的なPilot達に会うことが出来て、すごくいい刺激になりました。

例えば、今回のPilot Numberは、WPRに準じた番号を採用しており、
Number1を付けていたKorean Pilotのジーノは、
辞書ほどの厚さのハンディタイプのノートを持っており、
1Taskに対して、約3ページ前後、びっしり図解入りの反省が、
ハングルで埋め尽くされていたりする訳です。

それを見せてもらった時は、本当にびっくりしました。
一流のPilotと呼ばれている人たちも、
当然、努力なしにそうなった訳ではないのです。

そんなことを考えると、きっと私なんか、
まだまだ無限大の伸び代があるのではないかと、
思えるようになったりします。

それからもう一人、JJというAustralian Pilotは、Gentleでかっこいい。
決して親しい仲ではないのですが、大好きなPilotです。
彼はAU Air Forceの退役軍人らしく、
Flight Styleは非常にCleverです。
そして、危機管理が徹底的に身についているわけです。
例えば、TOでラインチェックの為にグライダーを立ち上げをしようとしている人がいる時に、
この風はちょっと限界じゃない!?ちょっと強すぎるんじゃない!?と思った瞬間、
気が付くと、既にJJはグライダーの翼端にいて、グライダーをいつでも潰せる体制にいたりするのです。
目標にしたいPilotの一人です。

 

・・・そんなこんなで、今回も本当にいい旅になりました。

 

 

 


それぞれのManilla

帰国して1週間が経ち、体がやっと日本の寒さになれて来たようです。
今回のManillaは、本当に有意義でした。

そして、最近いろんなところにあったManilla情報を、
ここに
それぞれのManillaと題して、まとめてみました…。
読み比べてみると、結構面白い!…かも。

それぞれのManilla

 キドちゃんの独り言  キドちゃんのBlog 
 アキのから騒ぎ  AkiのBlog
 見えない翼  川地さんのBlog
 2006 Kiwi Open 参戦記  早野さんのHP
 鬼飛(おにとび)ブログ  Mr,TのBlog
 Podium for ADVANCE at the Pre-Worlds   AdvanceのHP
 News  GinのHP


今までのManillaでは、納得できる成績が出せず、
少々ほろ苦い思いしか残らなかったのに、

今回のManillaは、成績の割りには爽やかな思いに満ちている。
収穫が多かったせいなのだろうか、
圧倒的に上手いPilot達と大空を共有出来た充実感からか、

もちろん来年の世界選に選抜される実力は無いけれど、
出来ることなら2年後、
世界最大規模の草大会に参加するために、
再び魅力的なPilot達に会うために、
ぜひまたManillaを訪れたい。

もう少し上手くなって・・・。


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