8月5日今日も晴れ

今朝は、そろそろ財布の中身が寂しくなってきたので、
(やはりスイスは物価が高く、思った以上にお金がなくなっていく。)
銀行に行った後、9時過ぎ集合場所のChill Out Baseに到着。

そしてブリーフィング開始。今日の課題も、XC-Technique find Thermals。
そそくさと車にグライダーを積み込み、30〜40分のドライブ。
景色は良いし、天気も良いし、本当に気分が良い。
今日のTOポイントはGrindelwald。Firstからのフライトになる。

Firstのレストラン レストラン前のオープンデッキ
今回のツアーの皆さんと Firstのレストラン

全く急ぐ事無く、ロープウェイを乗り継ぎ、展望台で軽く食事。
アイガーが見えるオープンデッキは本当に気持ちが良い。ウーン、リゾート、リゾート。

 その後TOエリアへ行く為に少々斜面を下る。
 早速にブリーフィング開始。
 今日もコンディションは良さそうで、
 Taskを組んでのフライトだ。
 Kariの組んだタスクは、
 First TO-山頂のレストラン-First TO-インターラーケンLD。
 勿論、GPSにウェイポイントを入れ、
 シリンダーを設けるようなシリアスなものでは無い。

 その後、曽我部さんから全員に一言、
 「万が一、2度目のFirst TOを採ろうとして、
 高度が低くなっても、怒らないように…。」
 どういう意味?と一瞬思ったのだけれど、
 次の瞬間ツアーメンバー同士アイコンタクト。
 一言も交わさず、意思の疎通が出来た。(気がした。)
 既に我々の間では、2度目のFirst TOを取らず、
 インターラーケンに向う事が暗黙の了解となり、
 それを知らないのはKariだけになった(^^;

   
レストランからTOへ斜面を下る TOでのブリーフィング

ここFirstはPailotが多く、混み合っている。
日本のエリアのように、セットアップが完了してから、素早くまとまってTOするようにKariから指示が出る。
ここFirstでは、ゆっくりフライトして夕方正面に見えるアイガー側へ渡って、
フライとするのも楽しいとの事だが、今日はそういう訳には行かない。
積雲の発達が活発で、3時までの勝負だとKariは言う。

風はNE。2000mで10km/h。3000mで5km/hとの事。非常に穏やかだ。
しかし高度を失い、バレーウィンドに捕まるとそうはいかない。十分高度を取って移動するようにとの事。
今日はアゲインスト側にフライとするので、高度が取れない場合は、無理せずリターンするように。
バレーウィンドウを利用すれば、たやすくGrindelwaldのメインLDへ戻れるはずだと言う。
また、尾根が越えられず、シーニゲプラッテを回り込むような事は、絶対にしないよう注意を受ける。
リーサイド側、即ちローターに突っ込んでいく事になるのだ。

ラインチェック中 アイガーに向けてTO

2番手にTO。ここは昨日のシルトホルンと違って、まったくプレッシャーのない平和なTOだ。
TO後すぐにサーマルゲット。右側にあるレストラン上空が上がると聞いていたが、
とりあえずそこのお世話にならずに済んだ。
その後すぐにKariが出てきた。一緒にソアリングできるまたとないチャンスだ。
メチャ嬉しかった。難なくカリーは高度を稼ぎ、追いついて来た。
何処までついて行けるのだろうか…。不安が過ぎる。

同レベルに難なく追いついてきたKari 山頂レストラン上空でアクロを楽しむKari

出来るだけついてゆこうとしたのだが、やはり上昇率はKariにみかたする。
すでに高度差約50m離された。
その時だった「GO!GO!」Kariから無線が入る。
まだ上昇中なのに、サーマルを離脱するように指示が出る。
仕方なくこちらもトランジット開始。Ωプロトは見る見る小さく、そして低くなって行く。

 しかし、次の尾根上でΩプロトは、ピッチアップ!
 結構高度ロスしている。
 これなら追いつけるかもと一瞬思ったのだけれど、
 その後の上昇率を見ていると、
 その考えは早々にどこかへ吹っ飛んでしまった。
 一流のPilotの、まさにSpeed to Flyだ。
 本当に凄かった。
 こうして、どんどん離されていくのかと納得。
 いい物を見せてもらった。
 …っと満足している場合ではない。
 Kariの飛んだ後を遅いながらも、
 必死にトレースして行く。

 コンディションはさほど、トリッキーではなく、
 Kariが上昇した場所と同じところで、
 同じように上がる。

山頂にあるレストラン

 

Kariは頂上のレストラン上空で、 
SATをして遊んでいる。 
きっと我々を、 
待っていてくれているのだろう。 

その隙にこちらは、 
言われたTaskを無視し、 
次の尾根へ移動。 
積雲を伝いどんどん距離を稼ぐ。 
いい感じだ。 
しかし周りには誰も居らず、 
また先の地形が分からない。 

 

振り返るとGrindelwald

GPSを頼りにインターラーケンを目指す。
シーニゲプラッテが見えて来た。よしその先がインターラーケンだ。

シーニゲプラッテ上空 ハーダーのレストラン

高度には余裕がある。インターラーケンLDを通過し、
1日目に飛んだ対岸のアミスビルの方へ飛び、タンデム屋さんたちとソアリング。
まじめにTaskを周回したKariや、後続組みが来た様なのでLDに向かう。
3000m級の山岳クロカンは、やはり緊張する。けれどやはり楽しい。今日も満足山岳クロカン!

インターラーケンLDに降りてきたKariは開口一番、
「なんで、みんな2度目のFirst TOを取らないんだよー!!」
みんなはそれを聞き、ゲラゲラ笑う。
それを見たKariは皆の暗黙の了解を悟ったようだった。

一度ホテルに帰りシャワーを浴びる。
予報通り雨が降ってきそうだけれど、BBQするのかなぁ…?

BBQは無事開催された。

結局、雨は大して降らず、アイガーも見えてきた。
美しい谷の中の小さなキャンプ場にある、素朴な山小屋でBBQ。

ソーセージを喰らい、ビールを煽り、今日も幸せな1日が過ぎてゆく。

   


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